2019年11月29日金曜日

ボノボってなに!?

以前も書きましたが、
せれくとでは就職面接に臨む前に必ず会社見学をしてもらっています。
「まず、あなたが『せれくと』を面接してください」というわけです。
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どうぞ、なんでも質問してください。
あなたが持っている「せれくと」のイメージと
実際とは大きくかけ離れているかもしれません。
ぴったりくるところもあるかもしれません。
なので、なんでも聞いて私たちのことを良く知ってください
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こういう姿勢って就職のミスマッチを無くすためにも素晴らしいなと思います。

ま、「知ってください」と言っておきながら結果「伝わるのは2%」ってのは
どうかと思うけど(苦笑)
ミスマッチを無くすためには、伝わるパーセンテージを
もうちょっと上げる努力は必要やなぁ。せめて20%くらいには・・・

というわけで今回は、あの日のことを書いてみます。
単なる出来事の羅列・記録になると思いますが、ご了承ください。



「弊社の取り組みを見ていただくには朝礼から参加して
 いただくのがいちばんだと思っていまして」

とのことだったので、朝8時には現地到着。
まずはお揃いのオレンジ色のポロシャツを着た集団に笑顔で迎えられます。
その中から自分よりちょっと年上に見える男性が
「ようこそ、せれくとへ♪」とひときわ輝く笑顔で歩み寄ってきました。

(あれ、Facebookでちらっと見たけど、社長さん、こんな人だったっけ?)

と思いつつ、導かれるままに事務所奥の部屋に通されます。
この部屋、社員が自分たちで珪藻土を塗った真っ白い部屋。
パッと見、窓もなく(実はスライドのスクリーンで隠れてただけ。戸も3か所アリ)
閉鎖的な空間だったので、一気に緊張感が高まります。

部屋には先客がいて、今日一緒に会社見学に参加する大学生とのことでした。
彼と雑談しながら待っていると、若い社員さんがにこやかにやってきました。
「まずコチラをやっていただきたいのです」
と言われ1台のパソコンの前に連れていかれます。
その画面には「類人猿診断」とあります。説明を受けるといわゆる性格分類でした。

(は~。サルで分類されるんかあ・・・)

と軽く脱力感を覚えながら、さっそく診断。
簡単な4択に5問、答えていきます。で、結果がでました。

「あなたは感情豊かな寂しがり屋、ボノボです!」

(ふ~ん・・・。で、ボノボってなに??)

あとで調べたら現存する大型類人猿は
・オランウータン
・ゴリラ
・チンパンジー
・ボノボ
の4種。ボノボはチンパンジーに遺伝的に近いものの行動や社会は全くの別物らしい。
そんな生物学的な話はさておき、
その日いちにち、私は「ボノボの吉良さん」として取り扱われることになりました。

朝礼が始まりました。
たくさんの標語の唱和、手をつないで見つめ合う儀式、
(という風に当時の私には映った、と補足しておきます)
などなどが終わると、全員が円になります。

「今日はタコショウカイで行く?」「じゃ、それで」

みたいなことを社員さんたちが話し合ってる輪に、
気付くとひとりだけオレンジ色のポロシャツを着てない男性が混じっていました。
そして2名の会社見学者を交えて、自己紹介ならぬ
隣の人がどんな人かを紹介する「他己紹介」が始まりました。
私は、9名の名前(と類人猿分類)を可能な限りメモりながら、
みなさんの話を「ふんふん」と聞いていき、最後にようやく
・迎えてくれた人は社長ではなくタジマさんっていう人
・オレンジポロシャツを着てない人物が社長のキモトさん
ということを認識できたのでした。

「○○さんと吉良さんも今日一日せれくとのメンバーとして色んなことを体験して、
 何かひとつでも持って帰って頂けると良いなあ、と思っております。
 よろしくお願いします」

社員さんの他己紹介および大学生と私の自己紹介が終わり、
通常ルーティンの業務連絡・情報の確認と共有などが終わると、
「環境整備」と呼ばれる時間がやってきました。

「今日は床磨きやります」

掃除の時間ではなく「環境整備」と説明を受けるものの、
当時の私にその背景や思想が落ちるわけもなく、
私と大学生は数名の社員さんとともに言われるがまま、
手渡されたウェスに洗剤を染み込ませ、這いつくばって床磨きに取り組みました。
お客様としてではなく会社の一員として半日を過ごすのだ、と理解はしていました。
が、なぜかそのときは(あ、試されている)という気持ちでいっぱいになりました。
これ感情も受け取り側次第なんだなぁ、と思えるようになるのはもっと先の話。

そのあとは、せれくとの基礎知識について軽く講義を受ける時間。
ここを書き始めると、キリがないので今日はここまで。
さっき遡ってみたら、その日せれくとに送った御礼のメッセージーには
「たくさん刺激を頂いて、今はアタマがパンクしています(^^;;;」
と書いてありました。

あ、あと後日談ですが、
現在せれくとでは、私はボノボではなく、
オランウータンとして取り扱われております。
メンバー曰く「どう見てもウータン」。
診断結果なんか無視です。どうなん、それ?(笑)

ま、今では私自身、自分を生粋のウータンだと思ってます。

以上です♪

精神科医 名越康文氏監修 類人猿診断
http://yakan-hiko.com/gather/

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2019年11月15日金曜日

せれくとに就職するという意思決定

せれくとに仲間入りさせてもらいたいなあ・・・

どの時点でそう思ったのかは、今となっては明確には思い出せないのですが、
なんでそう思ったかは、言えます。

チャレンジです。

もともと頭を使う部分でちょっと難しそうなことに首を突っ込むのが好きなんです。
(反対に身体を使う部分でのチャレンジは苦手。球技とかホントどんくさくてダメ)

せれくとの輪郭をおぼろげに捉えつつあった頃、それが難解であればあるほど
「それって何なん? みんな何を語りあいよんの?」
って興味津々になっている自分に気づいたことが動機としては大きかったです。

あと分かったつもりで「○○なんですね」と発言すると
ことごとく「ん~、そこ認知誤差があるね」と跳ね返されたことも刺激になりました。

せれくととの縁を繋いでくれた方に
「大分に『ティール組織』やってる会社がある」って聞かされてたので、
就活2度目の面談のときに「ティール組織の本を読んできました」って伝えると、
社長に「ふ~ん、そんな本あったんや。読んだことないや」って言われたり、とか。

なんか、噛み合わない。

前回書きましたが私は長らく自営業でした。居酒屋の店主だったんです。
店は完全なトップダウンの環境だった(トップダウンにしてしまっていた)ので、
誰かから「違う」と指摘されることがほぼありませんでした。
それに、規模は違えど私も自分で経営して生きてきたので、
自分の経営哲学(みたいなもの)を持っています。
なので、「ズレ」を指摘されたり、通用しないっていう事実は
単純に「くやしかった」のです。

もともとへそ曲がりな性格なのでしょうか。
そういう状況に私は「あえてせれくとに挑んでみよう」と思ってしまったのでした。




あと外側の要因としては、せれくとが用意してくれた環境も
大きく背中を押してくれたと思います。

私はせれくとと9月からの雇用契約を結んだのですが、
それまでの期間「週に2~3日だけでも午前中にアルバイトで来たい」という
希望をせれくとは受け入れてくれました。
実はせれくと側からも「事前にアルバイト来ませんか?」の提案が用意されていて、
そこは互いの思惑が一致していたのですが。
こうして、7月中旬から自分の店を畳む8月下旬までの間、
私はしばらく「二足の草鞋」を履くこととなります。

そのアルバイト期間と社員になってからの有期雇用期間(半年)には、
月の終わりに「振り返りの時間」というものが設けられています。
そこで、私の仕事観とせれくとでの実際とをすり合わせ、
互いに(私と他のせれくとメンバーが)共に働くことを
継続するか断念するかを再確認しあうんです。

これ
「メンバーに拒否されて就業を更新できなかったら、どうしよう・・・」
っていうドキドキものの制度であるわけですが、
これからせれくとに入っていこうという局面においては、
(特にちょっとやそっとでは実像を把握しにくい会社に対しては)
「無理って思った時点で離脱しても良い」
という保険がかかっているとも言えるわけで、私にとってはとても親切な設計でした。

なので、決めてしまってからは割と気軽にジョインできました。


ま、あのときは

これから、想像をはるかに超えるインプットが同時多発的に押し寄せ、
頭がパンパンに詰まってヘトヘトに疲れる日々が始まる

なんて、これっぽっちも思ってなかったよねー、きらっち?(苦笑)


以上です♪

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2019年11月7日木曜日

あなたはどうなりたい?

せれくとって素敵な会社です。

「半年後、あなたはどうなっていたいですか?」
「あなたがどうしても譲れない”大切にしているもの”は何ですか?」

そんなことを本気で聞いてくる会社。それが「せれくと」です。



私はずっと自営業でしたし転職も今回が初めて。
バリバリの営業マンのように他社さんを訪問した経験もほとんどありません。
なので比較対象をそんなには持ち合わせていませんが、

感覚として、
社員(個人)の価値観や人生観よりも、
会社(組織)の使命や経営理念そして何より利潤追求を
優先する思想の会社のほうが多いように感じます。
(データによる裏付けはありません。違ったてたらゴメンナサイ)

「仕事なんやけん当然やろ。チームの和が大事なんやけん!
 そこは自分を殺してみんなに合わせるのがチームワークやろ!」

みたいな・・・。

こわ~。

何が怖いって、前職における私の発想そのままだから(^^;;;
仕事って「構成メンバーがちょっとずつ犠牲を払う」ことで成り立つと思ってたから。



なので、この問い、最初は本当に戸惑いました。

私が
「早く戦力になってチームに貢献したい」とか
「与えられた仕事は何でもトライします」とか
「社内業務はひととおり把握していきたい」とか答えると

「う~ん・・・・」

ってなります、先輩方が。そして返す刀で

「きらっちはどうなっていたいの?」

って聞かれます。

「どうスキルアップしたいか」とか「どう進めたいか」ではなく、まず

あなたの価値観・人生観・使命感を聴かせてください

っていうわけです。そして、

「そのあなたの想いをチームで共有したうえで、
 チームとして、あなたをどのようにサポートしたら、
 あなたの人生と仕事を繋ぐことができるかを一緒に考えたい」

とくるわけです。

いやぁ~、やっぱり素敵な会社です。
涙が出るほど社員想いのやさしい会社だなぁ、って思いません?

でも、この時点で私に抜けている視点があります。

これって、

「自分の足で歩みはじめた人じゃないと応援できないよぉ。
 あなたの人生を、チームが方針を決めて手取り足取り導くなんて無理!」

って言ってるわけです。

当然といえば当然なんですが、
世間の大多数のイメージとはかけ離れているのではないでしょうか。

就職さえしてしまえば、あとは会社が
・仕事をくれる
・仕事をこなせば給料をくれる
・用意された試験や研修をクリアすれば昇進させてくれる
と考えていませんか? 
私は”立派な会社”ってそういうもんだと思ってました。('o')ゞハズカシイ
また働く側の発想として
・仕事をすることと、自分の人生観とかプライベートは別次元の話
という意見もよく出てくる、と思います。

せれくとでは、そのような考え方は一蹴されます。

あ、世の中にそういう考え方があることは尊重しますが、
チームに加わるなら「せれくとでは違う考え方してるよ」と言われます。
もちろん、その「違い」に伸るか反るかは、
新たに加わろうとする本人の意思決定に委ねられるんですが、
そこも「あなたの価値観に照らし合わせて、決めてね」というわけです。

これをプレッシャーと感じるか、自分を発揮できる素敵な環境と捉えるか。

どっちも正解だと思います。

なので、無理にせれくとの思想にコミットする(責任を持って引き受ける)ことも
ないと思います。

けっきょく私はチームに加わる選択をしたわけですが、
なんでそっちを選んだんでしょうね(^^;;;

就職して2か月。ことあるたびに問われる「私の価値観」。
相変わらず不明瞭だし変遷を続けています。
でも、そんなもんだと思ってます。
人は成長すれば見えてくる世界も変わりますし、
そのとき自分に芽生えた「たいせつなもの」はその瞬間の正解だと思うので。

自分が、そして仲間たちひとりひとりが抱えている
「たいせつなもの」を共有し意識しあって働けるチーム。

それが、せれくとです。


以上です♪

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2019年11月6日水曜日

カタカナ用語

どんな仕事に就いたとしても業界用語や社内用語ってあるもんです。
よくある銀行ネタに、部下から「課長、だいてください」って言われる、があります。
「ダイテ」は「代金取立手形」の略。
なんのことはない。「代金取立手形をちょうだい」ってことですね。

それはさておき、せれくとと出会ってからの私は、
やたらと出てくるカタカナ用語に悩まされました。

それは入社試験の時からすでにありました。
「今日はこのあと『鉛筆運搬』というワークをやってもらいます」
(ワーク? ワークショップのこと?)

入社が決まってからも、
「プライオリティを意識して・・・」とか
「みんなのリテラシーがあがらないことには・・・」とか
「パラダイムの変換がおきるかどうかで・・・」とか
「ストレッチをかけていくことが・・・」とか
「アジェンダを確認しておいて・・・」とか
「後ろにバッファを作れるように・・・」とか
「ファシリテーターは○○さんが務めるので・・・」とか
「今日のセットアップ、どうする?」とか
「アイスブレイクにちょっとやってみましょう」とか

・・・・・・(+o+)

頼むから漢字でしゃべってくれ~。本気でそう思いました(^^;;;

ただ、日本語に置き換えることが難しいものがあるってことも
徐々にわかってきました。

例えばプライオリティ(Priority)。単純に訳すなら「優先順位」なんですが、
せれくとにおいては「優先順位」だけでは表現として不十分。
せれくとでのプライオリティは緊急度と重要度の掛け算で表現されるもの。
・重要度が高く 且つ 緊急度が高い > 第一領域
・重要度が高く 且つ 緊急度が低い > 第二領域
・重要度が低く 且つ 緊急度が高い > 第三領域
・重要度が低く 且つ 緊急度が低い > 第四領域
と言ったぐあい。
※実はこの4領域の概念もなかなか難解。未だに正確に説明できる自信がない(^^;;;

にしても、置き換え可能なカタカナ用語が多いのも事実。
なるべく日本語に置き換えてあげたほうが、
聴く人の理解が進みやすいのではないでしょうか?

ジョインしたばかりのメンバーやクライアント様ごとに
リテラシーに合わせたワード選びをしてあげないと
アサインされたファシリテーターやメンターによっては
通じることをデフォルトとしている人もいるので
カタカナ用語がコミュニケーションのボトルネックになって
そのプロジェクトにコミットするモチベーションを奪うかも。

なんちゃって(^^;;;



あれ? なんで社名は”ひらがな”なんだろ? 語源はSelectなのにネ

以上です♪

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