2020年6月18日木曜日

この制度、誰トク?!


「自分の分くらい自分で稼ごうよ」

まあ、よく聴くセリフかな~と思います。
さて、では実際どのくらいが「自分の分」なんでしょう?

「え、給料分じゃないの?」

って聞こえてきそうです。もちろん、答えはNO。
今日はその辺を書いてみます。


給与っていろいろ引かれますよね。
いろいろな項目を列挙され、それらを引かれた差額が
いわゆる「手取り」となって振り込まれ(手渡しされ)ます。

いわゆる「引かれモノ」の計算に使う掛け率は
業種、地域、年齢、扶養家族の有無、などによってバラバラ。
なので、細かいところはツッコまないでいただきたい(笑)

そのうえで進めますね♪

給与から引かれる法で定められたものは以下のとおりです。
・労災保険料(0.3%=会社が全額負担)
・雇用保険料(0.9%=労働者0.3%+使用者0.6%)
・厚生年金(18.3%を労使折半)
・健康保険(10.17%を労使折半)
・介護保険(40歳以上のみ。1.79%を労使折半)
・国税  (7段階の累進課税)
・地方税 (都道府県による)

例えば20万円の給与(扶養家族0人、40歳未満、大分県)だと
・労災保険料 本人=0円  会社=600円
・雇用保険料 本人=600円 会社=1,200円
・厚生年金 本人=18,300円 会社=18,300円
・健康保険 本人=10,170円 会社=10,170円
・国税(源泉徴収、概算) 本人=4,770円
・地方税(前年所得も同額と仮定して概算)本人=11,250円
----------------------------------------------------------
まとめると20万円の給料を払うときに、
本人手取り=154,910円
本人負担=45,090円
会社負担=30,270円
ってことになります。

これを書き直すと「給与20万円で働く」という雇用契約を結んだ時

A)本人は、154,910円 を手にする、
B)会社は、230,270円 を用意する必要がある、ってことです。

ここにはなんと、75,360円ものギャップがあるのですっ!!
(企業に義務付けられている健康診断などもあるけど割愛)

というわけで、まず第一関門として、このB)の金額はマストです。



ところで、私はずっと疑問に思っているのですが
そもそも、これ会社負担とかする必要あるのかな?

「手取り」154,910円の給与って、「提示額」を230,270円にしたうえで、
すべてを本人負担として 75,360円天引きしても同じことなのになぁ。

会社としても

給与として154,910円を支出し、
法定福利費+税金として75,360円を支出しようが

全額を給与として230,270円支出(税金は本人に払ってもらう)しようが

出ていくお金は変わらないのです。



居酒屋のカウンター越しにお客さんなんかとよくこの話してました。
なんでわざわざこんなややこしい制度にしてるんやろね?って。
この制度、誰がトクするんやろ?って。


で、出た結論。

これ、お上が民に対して、
納付する保険料や税金を少しでも少なく見せるためのカラクリじゃん!!

あと、会社にとっても
「会社が出してくれる」って思ってもらえると
社員に忠誠心を持ってもらえる、とか
感謝してもらえる、とかいう効能もあるかもしれません。


私は思うんです。

自分の稼ぎに応じて上納している額は全額、
自分の給与から天引きするべきだ、って。

そしたら今よりもっと「こんなに保険料や税金って高いの?」って
意識も芽生えるだろうし、ひいては政治への関心も高まると思うのです。



そもそも「会社が負担してくれる」お金なんかは存在しません
その支出は全額「あなたに帰属」します。
なぜならその会社負担分は「あなたが就職しなければ発生しなかった」支出だからです。

上記の社会保険料等に加えて会社負担分には
企業が独自に設定する交通費や住居費・家族手当や、
義務付けられている健康診断に関する費用負担などもありますが、
それらもすべて「あなたが就職したことで新たに会社に発生した」支出です。
つまり、あなたがその会社で「あなたの分を稼ぐ」というのは、
給与以外にこれらの額も上乗せして稼がなければ、数字上成り立たないのです。


ながながと書きましたが、まだ、これでは終われません(^^;;


この「稼ぐ」が売り上げのことを指している、って思ってたとしたら
認識を改める必要があります。
「あなたの分」と一致した額の「粗利」を作らなければならないのです。


さあ、大変!!


しかし、まだまだ、これでは終われません!!
実は、これでもあなたの稼ぎは不充分なんです。

ここまでは「あなた」にかかる支出をもとに色々はじき出してみたのですが、
会社はチームで成り立っています。

チーム運営するための支出も当然あります。
これは誰が払うのでしょう?

社長? 会社? 権利収入が自動で穴埋め?

あなたのデスクが専有しているスペースには家賃が掛かっていますし、
使っている備品もタダで手に入ったわけではありません。
トイレに行けば水道代、電灯やエアコンをつければ電気代などなど、
「あなた」が活動することで、どんどん支出されているのです。

なので、ここもチームメンバーが応分を負担する必要があります。

この応分をどれくらい担うのか。
自分が乗った船の運航にどれだけ価値貢献するのか。
できないなら、その分を誰にお願いするのか。

そこの握り合いまでできて、初めてチームの一員です。

「自分の分くらい自分で稼ごうよ」

給与明細だけ見て判断すると、間違えますよ~。

釣りバカのハマちゃんや美味しんぼの山岡みたいな働き方が
できる世の中は、もう遠い過去の話・・・

なんとなく日々を過ごし、
スーパープレイヤーにぶら下がって
「稼いでる気になる」ような働き方だけは避けていきたいものです。



と、自分に言い聞かせつつ、今日はここまで!!
(はぁ~、胸がイタイ・・・)


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2020年6月15日月曜日

せれくと「基礎知識」その1


前回の投稿で

************
事務所の壁一面には『せれくとの基礎知識』ってのを貼り付けてます。
最初これを見たときは『こわっ・・・』ってドン引きした記憶が
************
って書いたところ、多方面からお叱・・・じゃなく反響を頂いたので

いまなら理解できる素晴らしい「せれくとの基礎知識」を
シリーズでご紹介していきたいと思います(^^)


第1回目は「心理的安全と責任の共有」のマトリクス、です!!

これを学んだとき、私は自分が飲食店をやっていたときに
どうして業績が頭打ち(伸びが緩やか)になっていたのかを知ることができました。

このマトリクスでは、縦軸に「心理的安全」、横軸に「責任の共有」をとり、
それぞれの度合いの高低で4つのゾーンを描き出しています。
各ゾーンはこのチームが「どんな状態を作りやすい環境」となっているか、を表します。

縦軸の「心理的安全」は
「高」にいくほどメンバーが本音を出し合える
「低」にいくほどメンバーが本音で語り合えない
ことを表しています

横軸の「責任の共有」は
「高」にいくほどチームの責任をシェアしあえている
「低」にいくほどチームの誰かに責任が偏っている
ことを表しています


では、ゾーンを順に見ていきます。

まず左上「心理的安全が高く、責任の共有が低い」
このゾーンは『甘えが出やすい環境』です

なんでも言いあえて風通しが良く、チームも仲が良くて
きっと全体の雰囲気も良いのでしょうが、
では誰がチームの目的に対して責任を負うのか、
そこが希薄なので事業としての成果に結びつかない。
もしくは責任が特定の少人数に集中するので、
全体のパフォーマンスがうまく引き出せない、という状態です。

実は、飲食をやっていた頃の私は、
当初いわゆる『ブラック』な環境しか作れていませんでした。
なので、そこをなんとかしようとして、
雰囲気重視路線に切り替えていった結果、
「雰囲気は最高! でも実力は伸び悩み・・・」みたいな
状態に陥ってしまってたんですねー
【あ~なるほど「甘えが出やすい環境」になってたのか・・・】
ということがストンと腹落ちしたのを覚えています

念のため付け加えておきますが、
その頃のメンバーがダメって言いたいわけではありません。
むしろ、経営者の責任として
・きっとあの素敵なメンバーだったら、もっといい仕事ができただろうなー
・うまく相互作用が働いてたら、みんなのエネルギーをもっと引き出せただろうなー
ということを感じています。

たぶん私がひとりよがりに仕事をし、
みんなにはそれを「手伝って」もらってたんだと思います。

チームで考えて、チームで決めて、チームで仕事をする。
それが、どういうものなのか。

当時の私と、いまの私で、解釈がだいぶズレているのが分かります。




あ、ずいぶん長くなってしまいました・・・。
ゾーンの特性を見ていくんでしたね。




左下「心理的安全が低く、責任の共有も低い」
このゾーンは『無関心を生みやすい環境』です。

本音が言えない。
責任も分けてもらえない、つまり仕事を任せてもらえない。
こうなると誰かの指示で、黙々と機械のように動くしかなくなります。
「いまの姿は本当の自分じゃない。仕事だから仕方なく・・・」
「どうせ言われたことをするだけ」
「失敗しても上司(指示した人)の責任」
などと思いはじめ、仕事に対して無関心になっていく。
こうなると本来持っているはずのチームパフォーマンスは発揮されず
誰か特定の人の頑張りだけに頼るチームになってしまいます


右下「心理的安全が低く、責任の共有は高い」
このゾーンは『不安・恐れが出やすい環境』です

本音は言えない。

よくわかりません。むずかしいです。
もう少し時間がかかります。なんとなくやりたくない。

実は本音を語るっていうのは「自分のできない」を開示することでもあります。
人はそれぞれ違って当たり前なので、
あることが「できる」人と「できない」人がいて当たり前です。
その差異をチームにオープンにし、それぞれの特性にあわせて
業務を振り分けたり、挑戦や学習の機会を提供したりできると良いですね。

でも、このゾーンでは本音が封印され、
さらに「この目標値まで全員がんばるぞー」と号令が掛かります。

(そこ、私には無理なのに・・・)
(失敗する自信しかない・・・・)
(あの人と同じノルマが達成できる気がしない・・・)
(また「なんで、できない?」って怒られそう・・・)

その人の心情や技能を顧みずに「組織の理論」で管理・統制が図られる。
そんなチーム状態。ザ・根性論運営とでも言いますか。

これ、ついこのあいだまで割と多数派を占めた会社の姿だと思うのは
私だけでしょうか?



そしていよいよ右上「心理的安全が高くて、責任の共有も高い」
このゾーンは『学習・充実・才能開花が進みやすい環境』です

誰もが「できる・できない」「好き・嫌い」を公言し
それを誰もが「良い・悪い」のジャッジを挟まずに受容する

そのうえで、自分にとっての「できない・嫌い」を誰かに依頼する
自分も誰かの「できない・嫌い」を引き受ける

こうやって互いが補完しあうことで、チームとしては「できること」が広がる

さらに、周りには自分にとっての「できない・嫌い」を、
できる人・好きな人がいるのだから教えを乞うこともできる。
「できる・嫌い」を克服するチャンスも転がっているのです。


こうやって、
自分が持つ価値を提供する
もっていない価値は誰かにお願いする
新たに獲得したければ誰かに教わる
という支えあいの連鎖がうまれた状態を「協働」って呼んでます。

そして、その協働を果たした先、図で言うとマトリクスのさらに右上あたりに
その協働の果実を届けたい「お客様」がいる、というのがせれくとでの共通認識です。


「協働」で働けるチームでありたいですよね(^^)



最後に。

人生の学びに終わりがないように「協働」もゴールではありません。
たどり着いた!って思った瞬間、次の視界が広がってまたチャレンジがはじまる。
なので、マイルストーンみたいなものだ、って思っています。

ですので、これが答え・正解!っていう結論にはしません。

せれくとメンバーは、こういう考え方「基礎知識」をいろいろ組み合わせながら、
日々、自らをバージョンアップするべく取り組んでいます。

という紹介でした(^^)v


長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
では、また次回の「基礎知識」でお会いしましょう!!


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2020年6月12日金曜日

根性~

せれくとがリモートワークになって以来、私の職場は実家の元・自室。
昭和感満載の2階の6畳間にはエアコンがありません。
梅雨入りしたばかりの大分市ですが、ここ数日は雨が降ったりやんだり。
陽が照ろうもんなら蒸して不快指数高めの環境ができあがり!!です(^^;;;

今と30年前とでは温暖化の影響もあって、暑さも比較にならないでしょうが、
いや~、この部屋でエアコン無しでよくやっていけてたなぁ・・・(笑)

そこを耐えていけてた理由が夏の気温差ってのもあるでしょうが、
もうひとつ大きな差が「根性論」かな~って思うんで、今日はそのネタで♪

はっきり言って転職する以前のは私はわりと「根性論」好きなほうでした(^^;;;
理論とか数値による裏付けとかも大事だけど「最後はハートだよね」みたいな。
「心頭滅却すれば火もまた涼し」とか良く口走ってたなぁ。

    いちおう補足しますが「心頭滅却、云々」は無我の境地とかの話で、
    暑さに耐える「やせ我慢」とは次元が違います。
    当時の私がカッコつけで言ってただけです(^^;;

当時の自分が何で「根性論」寄りだったか。
それは、あらゆる局面において

なんでこの結果が得られたかを良く分かっていないし覚えていない

ってことなんじゃないかな。今の自分はそう思うんです。


私は目標を定めてそこに向けて努力する、ということが苦手です。
なんとなく「できそうなこと」「興味を持てそうなこと」を
ふわっと実践して結果に結びつけて、ここまでやってきた気がしてます。

なので、できるようになったプロセスをのちのち検証することができない。
「こうしたら、こういう結果が得られるよ」と一般化して人に提供することもできない。

自営業のひとり親方みたいな仕事ぶりだったから、それでも何とか通用していました。
そこには体系化した「習慣化するまでのプロセス」みたいなものが無いから

「分からないけどやってみる」
「とにかく頑張る」
「やっているうちに分かってくる」
「続けるうちにできるようになる」
「案ずるより生むが易し」
「続けたヤツにしか得られないものがある」
「自分のやり方が見つかる」
「人の真似よりオレ流がカッコイイ」

なんて言葉で、がむしゃらを美化するんです。

    今も書いてて「あ~、いいなあ。こういうの好き」って
    ちょっと思ってる自分がいることを否定できん(^^;;;


さて、せれくと。

弊社事務所の壁一面には「せれくとの基礎知識」ってのを貼り付けてます。
最初これを見たときは「こわっ・・・」ってドン引きした記憶があります。
「考え方の強制」っていうか「アタマでっかち」な雰囲気というか、
自分流でふわっと生きてた自分にはハードル高めな世界観です。

でも、かつて「水飲むな!」の運動部が運動生理学とかが進歩した結果、
トレーニング法やそれに伴うコーチ法が変化したのと同じ。
やっぱり頭良い人が経験則や理論を「見える化」してくれるってありがたい。
昔は説明できなかったことが、技術や理論の進歩で説明できるんです。
だから、どんなに年齢を重ねても最新情報を拾いに行って
自らをアップデートすること(しようとすること)が、とっても大事。
アップデートすると、それまでの「素晴らしき遠回り」が
まったく「無駄な遠回り」にすら見えるようになるから不思議です。
そして、それこそが自分自身の進歩であり成長なんです。

「どうしたら、その理想の姿に近付けるのか」
検証を繰り返し、体系化し、人も巻き込みながら成長する。
その足跡が壁にベタベタ貼られた「せれくとの基礎知識」です!

そう思えるようになって、あらためて感じるのは、
私くらいのオジサンが「根性論」を振りかざすのは
自分の経験値を体系化できていないことの裏返しでカッコわりぃなあってこと(笑)
聴く人にスーッと染み渡るような理路整然とした情報提供ができるように
なれたらいいなあ、って思う今日この頃です。



2年前から放送中の某「筋肉体操」の番組でトレーナーさんがこう言ったんです。
例えばスクワット20回とかやってて、ラスト1回っていう場面で
ふつう「あと一回、頑張りましょう!」とか「やりきりましょう!」って
発破をかけるところ、そのトレーナーさんは、さも残念そうな淡々とした口調で

「さぁ、あと1回しか、できません・・・」

だって! 思わず吹き出してしちゃった(^^)
こんなところにも「気合い」「忍耐」「根性」などに頼らない
新たな提案の仕方を見つけて楽しんでいます。

さて、今度の休みはエアコン買ってアップデートしようっかな♪

今日はここまで!!
お読みいただきありがとうございました(^^)v

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2020年6月9日火曜日

頑張った? 疲れた?

近頃「素を出してきている」と社内でも評判のきらっちです。

前職時代、自分に課してたルールのひとつに
「疲れた~ぁ」を言わない、っていうのがありました。
言いたくなったときは「頑張った~ぁ」に置き換えるようにしてたんです。

「疲れたぁ」っていうと「イヤなことに耐えた」っていう
ニュアンスを表出しているようで、あんまり好きじゃなかったんです。
代わりに「こんなに疲労したってことは一所懸命に働いた証だよね」
「みんなで褒め合おうね」という意味を込めて「頑張ったぁ!」と言ってました。

ところが!!

せれくとでは「頑張った」って言っちゃダメなんです(笑)
逆に「疲れた~ぁ」って言うことが推奨されてるんです!

まあ、ダメってことは無いんだけど、

「頑張った」っていう抽象的な指標を良しとすると達成度が分かりにくいから、
「よし、今日はアレとコレが完了したぞ!!」とか
「やってみたけど、ココまでしか進まんかったなぁ」など具体的に言及しましょう。
安易に「頑張りました」「努力しました」で済ますのは辞めましょう、ってことです。

根底には「うちのメンバーが頑張っているのはみんな分かってる!」ていうのがあります。

裏を返せば「誰もさぼったり手を抜こうとしているヤツはいない」という前提で
いっしょに働いているってことです。

これもまた難しいんですけど「さぼるな」「手を抜くな」って言ってるんじゃない、、、

ってことでも無いな~。え~っと、

誰しも、さぼったり手を抜きたくなるような状態になる時だってあるわけで、
すなわち自分でも「あ~今の自分、落ちてるぅ。ダメだ~」って分かるようなとき。
そんなときは仕事をとめて、しっかり休みましょう!!
いま、あなたは『お休みする』という意思決定に基づいて手をとめているので
これはけっして、さぼったり手を抜いたりしているわけではありません。
回復したらまたバリバリ働こうじゃないですか(^^)v

ってなカンジ、かな?

そういう意味で「疲れた~ぁ」を明示的にすることが推奨されてるようです。


「あ~疲れた!」
「も~、好かん」
「嫌やわぁ」
「もう無理」
「や~めた!」

せれくとって、みんな子どもみたいに素直な言葉を使います(笑)

もちろん良いフレーズも!

「やったぁ~」
「すごいやん!」
「うれしい」

「おなかすいた」
「ねむたい」

などなど。

いい歳こいたオジサンにはなかなかハードルが高かったのですが、
どうやら最近、私もそんな感じで心情を吐露できるようになってきたみたいです(^^)

おなかすいたし、そろそろ帰ろっと♪

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2020年6月8日月曜日

マスクに抱く・・・



唐突ですが、心理学って統計学です。

哲学が、対話や瞑想などを通じて
学者さんひとりひとりの脳内で想いを巡らせ真理に迫っていくのに対して、
心理学は一定数のサンプルを観察・実験することで統計をとり、
人や動物などの「こころ」がどう揺れ動き、反応するのかを科学します。

心理学って文系でありながら研究手法は割と理系チックなのです。
数字に裏打ちされた「こころの傾向」を分析していく点は
私が「心理学って面白いなー」と思えた要素のひとつです。

※もっとも私が学んだ心理学は「さわり」の部分なので、
 もっと専門的に深く学ばれた方からの
 「勉強不足!」というご指摘は甘んじてお受けいたします



さてさて

コロナ禍で世界中が争奪戦を繰り広げたマスク。
先日ニュース解説で面白い「傾向」を知ったのでシェアします。

以前から、
日本人は外出するときマスク姿で歩くことに抵抗がないけど、
欧米人は「マスク姿でウロウロするなんて気味が悪い」と感じるらしい、と
よく耳にしていましたが、


それ、な~んでか?


答えは、マスクが口元を隠すから。
欧米人は相手の感情を読み取るときに「口もと」に注目する傾向があるのだそうです。
だから、口もとが見えないと不安になるらしい。

対して、日本人は相手の感情を「目もと」で読み取る傾向があるので、
マスクで顔を半分以上隠されることは平気でも、
サングラスを掛けているほうが「何考えているか読めない不気味な存在」として
捉えがちなんだそうです。

顔文字も日本だと
(^^)   (T-T)  (@_@)  (*_*)
など、目にフューチャーしたものが多いのに対して

欧米は
:-)  :-D  :-< :-( 
と口もとの違いで表現することが多い、という解説。


それを聴いて私は「なるほどね~」と妙に納得しました。
みなさんはいかがですか?


というわけで再発見!!

マスクよりサングラスのほうがちょいワルなカンジを演出できるのは、
実は日本国内だけだった!!

ってことは、逆にあちらへ行ったときには
マスク姿で街を歩くほうがオラオラなカンジになるってことですね(笑)

欧米を旅する時は、
狙ってやるにせよ、うっかりやっちゃったの結果になるにせよ、
マスクには充分ご注意を・・・。


暑くなってきて熱中症対策との兼ね合いまで気にしなきゃいけなくなってきて
なかなか大変ではありますが、
みなさま、良きマスクライフをお送りくださいませ~


ちなみに弊社では社長の粋な計らいで全社員に
こちらのステキなマスクが支給されました!

さんきゅー、しゃちょー♪


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2020年6月1日月曜日

ちゃぶ台返し?!

きらっちです。お久しぶりです。

首相が全国の学校に臨時休校を要請した日から3ヶ月が経過。
みなさんは、この期間をどのように過ごされたでしょうか。

緊急事態宣言も解除され「日常」に向けてまた進みだした感もありますが
「コロナで世の中が大きく変わった」という人
「第2波どころか第1波も来てないんだけど」という人
受け止め方は、さまざまだと思います。



ふと思い出した光景があります。

時代はさかのぼり、私が大学生だったころ。
「ケータイ」が「携帯する」という一般名詞から羽ばたいて
持ち運び可能な無線電話を指す用語になり、
レトロニムとして「固定電話」という言葉が生まれてきた頃。

いまの若い世代の人たちには信じられない話かもしれませんが、
サークルのミーティングや飲み会の最中に
ケータイを取り出して触ったりしようもんなら
「いませっかくみんなで集まっているのに、
 なんでケータイとかいじってんの? 電源切れよ。失礼だろ」
って先輩たちに怒られたもんです。

そこには、目の前にある「リアルな人との繋がり」のほうが
「ネット(この時はまだ電話網)で展開される人との繋がり」よりも
重要だという価値観があったように思います。

近頃の大学生だと、どうなんでしょうか?
「スマホに夢中になって心ここに在らず」な態度が看過できないというのは、
もしかしたら今も変わらず存在するかもしれません
(存在しててほしいなぁ。オジサンの希望込み)
でも、さすがに「持ち込むな」とか「電源を切れ」は聞きませんよね(笑)

あれからケータイとインターネットが繋がり、
良くも悪くもネットという空間がスマホとともに社会に浸透していったことは
改めて語るまでもありません。
うちでも2歳児の次男坊が、お兄ちゃんのタブレットを横取りして
スワイプするような時代です。
そんな環境が当たり前の時代に育った人たちは、リアルとネット、
どちらの世界が「より重要か」なんて考えることもないのだろうなぁ、と思うのです。



さてさて、

コロナ禍は人の往来と密集を大きく制限しました。

医療や介護、物流・エネルギー関連、金融、警察・消防等を含む行政など、
止めることができない現場では大変な苦労を強いられています。

不要不急とされた飲食、旅行、レジャー等の産業は露骨に売り上げを絶たれました。

デスクワークが可能な業種ではリモートワークが一気に広まり、
「きちんと足を運んでご挨拶する」という当たり前の誠意が
「いやいや、いま来てもらったら逆に困ります」と真逆の対応になりました。
私もこの2ヶ月のあいだに画面上で「はじめまして」なんてことをたくさん経験しました。

中には、取り立てて何の変化も無く「遠い国の騒ぎ」と外野で推移を見守ることが
できた方もいたかもしれません。


職業や地域、年代などによって、さまざまな差が生じたコロナ禍です。
これから世の中がガラリと変わると捉えるか、
はたまた一過性の嵐でまた元の社会が戻ってくると捉えるのか、これも人それぞれ。
私は預言者でもないので結果がどうなるかなんて、はっきり言って分かりません。


ただ、私はなんとなく感じています。
今のこの世の中を覆う雰囲気は、あの大学生の頃に見た変化に似ているなあって。

ケータイやインターネットが世の中に出てきて、
先見の明がある人たちはどんどんITの世界に飛び込んで行って、
それが何なのか、何をもたらすのか、よく分からない一般人(自分を含む)は
危険なものを見る視点で、ちょっと遠巻きにしている
既存の価値観がフレームになって、その外側になかなか目が向けられない

そんな雰囲気。

コロナは収まるの? 収まらないの?
リモートワークがスタンダードになるの? ならないの?
外食や旅行やレジャーは、娯楽は、アートやスポーツは、どうなるの?
パンデミックってまた起きるの?

いろいろと不確定要素が多くてなんだか良く分からないけど、
少なくとも、これまでの常識がちゃぶ台返しされる瞬間に
また立ち会っているんだなぁという雰囲気をヒシヒシと感じるのです。



コロナ禍が医学的に収束したとしても、社会がもとに「戻る」ことは無いだろう。

グローバル化が後退するだけでなく、身の回りの社会の在り方そのものも
問い直す必要がありそうだ。

これまで「膨大な時間とエネルギーと費用を掛けた人々の大移動」が
いったい私たちに何をもたらしてくれていたのか。その検証は必須だろうなぁ。

もしかすると、いつかリモートワークがスタンダードになって
レトロニムとして「リアルミーティング」「リアル出社」「リアル飲み会」
なんていうワードが生まれる日が来るかも!

そのときは一周回ってまた「ネット」より「リアル」で会うことの価値が見直されて
外食やサービス・旅行業などが高級なマーケットになってるかも。

などなど・・・・・いろいろ妄想が暴走しはじめて、
まとまらないので、今日はここまで!!


あ、そうそう。
今日の投稿、これだけは伝えておかないと!!

有限会社せれくとは、6月以降も当面、感染防止対策を緩めることなく
事業継続していきます。ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。

お読みいただきありがとうございます(^^)


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