以前も書きましたが、
せれくとでは就職面接に臨む前に必ず会社見学をしてもらっています。
「まず、あなたが『せれくと』を面接してください」というわけです。
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どうぞ、なんでも質問してください。
あなたが持っている「せれくと」のイメージと
実際とは大きくかけ離れているかもしれません。
ぴったりくるところもあるかもしれません。
なので、なんでも聞いて私たちのことを良く知ってください
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こういう姿勢って就職のミスマッチを無くすためにも素晴らしいなと思います。
ま、「知ってください」と言っておきながら結果「
伝わるのは2%」ってのは
どうかと思うけど(苦笑)
ミスマッチを無くすためには、伝わるパーセンテージを
もうちょっと上げる努力は必要やなぁ。せめて20%くらいには・・・
というわけで今回は、あの日のことを書いてみます。
単なる出来事の羅列・記録になると思いますが、ご了承ください。
「弊社の取り組みを見ていただくには朝礼から参加して
いただくのがいちばんだと思っていまして」
とのことだったので、朝8時には現地到着。
まずはお揃いのオレンジ色のポロシャツを着た集団に笑顔で迎えられます。
その中から自分よりちょっと年上に見える男性が
「ようこそ、せれくとへ♪」とひときわ輝く笑顔で歩み寄ってきました。
(あれ、Facebookでちらっと見たけど、社長さん、こんな人だったっけ?)
と思いつつ、導かれるままに事務所奥の部屋に通されます。
この部屋、社員が自分たちで珪藻土を塗った真っ白い部屋。
パッと見、窓もなく(実はスライドのスクリーンで隠れてただけ。戸も3か所アリ)
閉鎖的な空間だったので、一気に緊張感が高まります。
部屋には先客がいて、今日一緒に会社見学に参加する大学生とのことでした。
彼と雑談しながら待っていると、若い社員さんがにこやかにやってきました。
「まずコチラをやっていただきたいのです」
と言われ1台のパソコンの前に連れていかれます。
その画面には「類人猿診断」とあります。説明を受けるといわゆる性格分類でした。
(は~。サルで分類されるんかあ・・・)
と軽く脱力感を覚えながら、さっそく診断。
簡単な4択に5問、答えていきます。で、結果がでました。
「あなたは感情豊かな寂しがり屋、ボノボです!」
(ふ~ん・・・。で、ボノボってなに??)
あとで調べたら現存する大型類人猿は
・オランウータン
・ゴリラ
・チンパンジー
・ボノボ
の4種。ボノボはチンパンジーに遺伝的に近いものの
行動や社会は全くの別物らしい。
そんな生物学的な話はさておき、
その日いちにち、私は「ボノボの吉良さん」として取り扱われることになりました。
朝礼が始まりました。
たくさんの標語の唱和、手をつないで見つめ合う儀式、
(という風に当時の私には映った、と補足しておきます)
などなどが終わると、全員が円になります。
「今日はタコショウカイで行く?」「じゃ、それで」
みたいなことを社員さんたちが話し合ってる輪に、
気付くとひとりだけオレンジ色のポロシャツを着てない男性が混じっていました。
そして2名の会社見学者を交えて、自己紹介ならぬ
隣の人がどんな人かを紹介する「他己紹介」が始まりました。
私は、9名の名前(と類人猿分類)を可能な限りメモりながら、
みなさんの話を「ふんふん」と聞いていき、最後にようやく
・迎えてくれた人は社長ではなくタジマさんっていう人
・オレンジポロシャツを着てない人物が社長のキモトさん
ということを認識できたのでした。
「○○さんと吉良さんも今日一日せれくとのメンバーとして色んなことを体験して、
何かひとつでも持って帰って頂けると良いなあ、と思っております。
よろしくお願いします」
社員さんの他己紹介および大学生と私の自己紹介が終わり、
通常ルーティンの業務連絡・情報の確認と共有などが終わると、
「環境整備」と呼ばれる時間がやってきました。
「今日は床磨きやります」
掃除の時間ではなく「環境整備」と説明を受けるものの、
当時の私にその背景や思想が落ちるわけもなく、
私と大学生は数名の社員さんとともに言われるがまま、
手渡されたウェスに洗剤を染み込ませ、這いつくばって床磨きに取り組みました。
お客様としてではなく会社の一員として半日を過ごすのだ、と理解はしていました。
が、なぜかそのときは(あ、試されている)という気持ちでいっぱいになりました。
これ感情も受け取り側次第なんだなぁ、と思えるようになるのはもっと先の話。
そのあとは、せれくとの基礎知識について軽く講義を受ける時間。
ここを書き始めると、キリがないので今日はここまで。
さっき遡ってみたら、その日せれくとに送った御礼のメッセージーには
「たくさん刺激を頂いて、今はアタマがパンクしています(^^;;;」
と書いてありました。
あ、あと後日談ですが、
現在せれくとでは、私はボノボではなく、
オランウータンとして取り扱われております。
メンバー曰く「どう見てもウータン」。
診断結果なんか無視です。どうなん、それ?(笑)
ま、今では私自身、自分を生粋のウータンだと思ってます。
以上です♪
精神科医 名越康文氏監修 類人猿診断
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