2019年12月28日土曜日

年末ご挨拶

せれくとは本日(12/28)が仕事納めです。

吉良個人としては、こんなに早く年末年始の休暇に入るのは
高校生以来だな~と振り返っています。
大学生やってた時は毎年12/30までバイトしてたし、
飲食店をやり始めてから、特に「おせち」をやり始めてからは
大晦日の14時くらいにやっと店の戸締りをして帰る、という
年末が恒例になっていました。
さて、今年の年末はなにしようかな~。

早いもので9月に転職して約4カ月。
年の瀬に、私の転職ビフォーアフターを書き出してみようかと思います。
ご興味ない方、今回のブログはスルーしてください(^^;;;

        <before>        <after>
職業      自営業(飲食店)     会社員(コンサル業っぽいこと)
収入      前半ウハウハ後半ヒヤヒヤ 案定収入(成果への責任は変わらず)
休日      週1(年間310日稼働)   週2+年末年始休暇たっぷり
住居      マンション(ローン有)  賃貸アパート(ローン無し)
通勤      自転車          軽自動車
体重      ±2kgでウロウロ    5kg増で安定(おなか周り顕著)
スマホ     遊び道具         仕事道具
PC時間     2時間程度        9時間以上(出張時のぞく)
スマホアプリ  Facebook、Gmail、    (左記に加えて)Slack、Chatwork、
        Instagram、LINE      Facebookメッセンジャー、Googleドキュメント、
                     Googleドライブ、社内専用アプリ「ACE」
時刻把握    スマホで確認       腕時計をするようになった
家計管理    店の会計と兼任で自分   奥様にお任せ(移行中)
生活スタイル  夜型(寝不足)      早寝早起き(7時間睡眠)
日光      少ない(1時間程度)   大差なし
飛行機     生涯で3往復       4ヶ月で6往復
お酒      毎日           週1~2回(忘年会シーズンは例外)
料理      仕事(家ではしない)   まったくしない(家でもしない)
読書      めったに読まない     月2~3冊ペース
子どもとの時間 週1日          毎日3時間程度(一緒にお風呂も頻繁)
精神状態    割といつもイライラ    随分とやさしくなった
奥様との関係  ギスギス         概ね良好

こんなところかな~。思いついたらまた書き足します。

10月下旬にスタートしたこのブログ。
年内に11投稿。多いのか少ないのか。
来年はもうちょっとペースを上げたいなと思っております。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。
来る年もちょこちょこ覗いていただけると書き手が喜びます。

それでは。
本年もお世話になりました。
みなさま、良いお年をお迎えください<(_ _)>

以上です♪

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2019年12月24日火曜日

ストレスって悪者じゃない

せれくとの社内研修でのこと。

「ストレスは成長のために必要なものです」

と言われたんです。そのときの私の率直な反応は
(あ~、やっぱりキタ)
でした。かるく身構えましたね。
だってこれ、言葉だけ取り上げると、
社員をストレス耐性高めに教育するゴリゴリの
体育会系ブラック企業の文言に見えますもん(笑)

ギチギチに詰めて耐えさせて「あれに比べれば今はラク」って
言える猛者を育てる、みたいな人材育成を昔はよく聞きました。
特にバブル期なんかは、そういう追い込み系の研修を
請け負うコンサルタントがめちゃくちゃ流行ったように思います。
みんなで叫んだり歌ったり、自分のダメなところを泣きながら発表したり・・・
洗脳ですよね。人の言いなりになるのが大っ嫌いな私が、
絶対に近寄らないでいた世界です。

で、せれくと。
(どうなん? 大丈夫なん?)
って思いながら聞いていると、なんと脳科学の話が始まったではありませんか。
てっきり理不尽な根性論が展開されると思っていた私。
扁桃体とか側坐核とか、聴いたことのないワードに妙に説得されてしまいました。
これ、作戦にまんまとハマったってことなのかな?

まあ、でも”理系くん”だった私にしてみたら、
オカルトチックな精神論を振りかざされるよりは
「生物学的な構造上、こういうもんだから仕方ない」という説明は
納得しやすかったです。
私が心理学を学んでいたことも少しは役に立ったかもしれません。
ただ木元に言わせると「大学で教えている心理学は古い」らしく、
「数か月サイクルで最新版を勉強していかないと意味がない」とのこと。
う~ん、なかなか手強いぞ、せれくと。

ストレスを有益ストレスか有害ストレスにするかは、自分次第。

そんなことを学びつつ、このエピソードは、
「せれくとが根性論や精神論で強引に洗脳していく集団ではない」
ってことを確信した場のひとつ、でした。

私の中にあったせれくとに対する「うさんくささ」は
こんなふうに、徐々に、徐々に、消えていくのでした。

以上です♪

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2019年12月17日火曜日

数字を読む責任

ここまで書いてきたとおり、
せれくとではメンバーそれぞれの「大切なもの」をとても丁寧に扱います。
価値観や人生観を土台に、その人の主体的な働き方をチームとしても追求しています。

ただ、ここだけ強調しすぎると
「自己実現には持ってこいの会社なんだね♪」とか
「ESが素晴らしい会社だ!」などと、バラ色の会社員ライフが
手放しで用意されているように受け取れます。
 ※ES= employee satisfaction(従業員満足度)

当然ですが、そんなに甘くはありません。

せれくとは当たり前ですが会社です。
営利目的の法人である以上、必ず利益を出し続けなければなりません。
なので、メンバー全員が経営上の数値を意識することを要求されます。

とは言っても、ここもフツーの会社とは若干異なるアプローチをとります。

フツーの会社が社員さんに「数値を意識させる」というと

エライ人たちが作った経営計画に基づいて、上司たちが一定期間の売上目標を策定し、
それを社員さんたちに伝達し、目標達成に向かって頑張ってもらう

みたいな流れをとるのではないでしょうか?
※いち個人商店の居酒屋オヤジだった吉良による精一杯の想像(^^;;;

せれくとでは、メンバー全員がMQ会計というのを学びます。

MQ会計の詳しい解説は割愛しますが(興味のある方はググってください)、
元居酒屋オヤジの視点でいうと

・減価償却や棚卸資産を一般的な資産処理ではなく意図的に経費に落とし込むことで、
 「見かけの利益」を徹底排除
・単価、原価、個数、固定費にのみ着目することでシンプルに数字を把握
・キャッシュフロー重視

といった特徴があるように思います。乱暴にいうと、
簿記なんか勉強しなくても簡単な図を描くだけで経営状況が把握できるのです。

とはいえ企業会計ですから、数字が苦手な人からすれば、なかなか大変。
概ね3カ月くらいでマスターしろ、と要求されるのですから、ハードです。

私は前職時代、確定申告も自分でやっていたので、
このMQ会計も「すぐに理解できるだろう」と思っていたのですが、
逆にそのフツーの会計の概念が邪魔をして、
腑に落ちるまでにかなり時間がかかってしまいました。
(振返ると、外部で研修を受けるまできちんと理解できていなかったです)

というわけで、みんな頑張って勉強します。みんな数字が読めるようになります。
そこは、だって、個々の「大切なもの」とチームの「利益」は”持ちつ持たれつ”だから。

せれくとでは日常的に「Pを高く」とか「m率が・・・」とか
「ここはFかけるべきか否か」みたいな言葉がふつうに飛び交います。
目下の私のテーマも「どうやってGを生み出すか」です。

これを読んでいる皆様が、用語的に「なんのこっちゃ?」ってなるのは
当たり前だし、それで良いです。
伝えたいのは、せれくとのメンバーひとりひとりが、
「どういう単価で勝負していくのか」
「何個売れば目標に届くのか」
「経費をどういう想いで掛けていくのか」
という戦略的思考を常に持っているという事実です。

中途採用の私にとっては今、社内の全員が先輩なわけですが、
20~23歳の先輩たちがこんな用語を当たり前に使って仕事してます。
ほかのフツーの会社の経営者さんが見たり聞いたりしたら、
きっとびっくりするんじゃないかなあ。というか感動するんじゃないかな?

経営者や経理、戦略立案部門が独立していない。
みんなで担い合っている、すごいチーム。

それも、せれくと。


以上です♪

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2019年12月7日土曜日

邪魔とか無いから!

せれくとの思想には細かいところでちょいちょい驚かされます。


私がアルバイトとして通いはじめた最初の頃。

「みなさんの仕事の邪魔にならないように
 手が空いたときでけっこうなので、いろいろと教えてください」

とお願いしたら「あのね、それって違うよ」と初めて怒られたんです。

  ※分かりやすく敢えて「怒られた」って書いたけど当時の私の感覚値。
   諭された、説明してくれた、ってのが本当の姿です
   
私はその瞬間、てっきり「いろいろと教えてください」に対して
「甘えんなよ~」って指摘されるのだとばかり思ってました。

が、違いました。

「まず、そもそもなんだけど『手が空いたとき』とか無いから。
 みんな忙しいし。 それは、まあ置いておくとして・・・」

本質はここからでした。

「きらっちに教えるって部分で、邪魔とか無いから!」

(そこ!?)

私は”それまでの私のフツーの感覚”をもとに”相手に気を使って”
「邪魔にならないように」と伝えたのですが、
そんな遠慮はいらない、というより「失礼だ!」というわけです。

「最初何もできない期間があるのは当たり前。
 私たちがきらっちを迎えるという意思決定をした時点で
 自分たちの仕事に『きらっちに伝える』という行(ぎょう)が増えるのは
 当然踏まえているし、そこは採用する側の覚悟
 きらっちへの投資という大切な期間だし、
 私たちにとっても価値ある経験の期間だから、
 今後は『邪魔になる』とかは言わないで!」

いや~ビックリしました。その熱量。
覚悟って、重いわ~(^^;;;

でも腑に落ちてしまうと、すごくありがたいんです。
んでもって優しくて温かい。

そんなステキな会社に入ったんだけど、
つい先週「まだまだ『素』出してないな(笑)」と笑われたばかりの吉良。
なので、このエピソードをふと思い出したところです。

自分の限界を認めて、その先はチームに頼って一緒に成長する道を探ってもらう。
失敗しても困難にぶち当たっても、それを共有することがチームの資産。

個人事業主だった私がいま「チームで働くっていいな」って
魅了されている真っ最中です。

仕事に対しては厳しい。でも人に対してはとことん優しい。
せれくとってそんな、いいチーム(^^)

以上です♪

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2019年12月2日月曜日

価値観経営


「どうして、価値観経営って名前にしたんですか?」

社長・木元に聞いたことがあります。
一字一句を正確には覚えていないけど、たしかこんな感じだったと・・・。

-------
経営者が押しつけた理念で経営する「理念経営」じゃなくて、
みんなが大切にしているもの(価値観)を仕事に持ち込んだうえで
何を目指すかを自分たちで決めるチーム運営をしたい。
だから、価値観経営。
-------


価値観経営。

正直、最初目にした時「なんのこっちゃ」と思いましたが、
今の私の解釈だと次のような話になります。



普通、何かの志を持った人が会社を起こす。
そしてその志に共感した人が集う。

人数が増えると、その志への共感ではなく、
「スキルが生かせる」「給料がいい」「転勤がない」
「海外で働く道がある」「フレックスで働ける」
などなど、志ではない部分で判断し集う人が現れる。

だから、ほとんどの会社は「経営理念」を掲げる。

経営理念それ自体は悪くない。
そこにはきっと創業メンバーの想いが込められているから。
しかし、あとから経営理念を「読んだ」人たちには
その想いはなかなか届かない。字面で想いは届かない。

だから「読んだ」人たちにとって経営理念は
誰かが決めた、与えられたものでしかない。
自分のものではない、押し付けられたものにしかならない。

そこに経営層と現場とのギャップが生まれ、組織運営に苦しむ。





会社の進む道をどうすればメンバー全員で共有できるか。

改めて決め直せばいいじゃん、みんなで。

みんなで決める、となったときに必要となるのが、
「そもそも、みんな何を大切にして生きてる?」っていう情報開示。
みんなの価値観・人生観を出し合って、
そのうえで共感しうるひとつの指針を言語化します。
せれくとではその指針を「究極の一点」って呼んでます。

人の価値観や人生観は変化します。
結婚したり、子どもを授かったり、親を亡くしたり。
いろんな環境の変化は、内面にも影響を及ぼします。
また、チームには新しいメンバーが加わることもあります。
新メンバーの価値観がチームに新たな影響を与えることも当然あります。

なので「究極の一点」も都度見直しが必要です。
せれくとでは、半年に一回、全体ミーティングで話し合っています。


こうやって手間暇かけながら

「自分たちで決めた、自分たちの道、有効期間は半年」

という道標を定めているおかげで、仕事に対する所有観が強まり、
主体的に責任をもって仕事に取り組むことができる環境になります。
みんなが内に秘めいていた「大切なもの」を開示しているので、
本音が語れる心が打ち解けた状態が生まれます。



ところで、自分の価値観や人生観と、メンバーですり合わせた「究極の一点」が
どうしても相容れない状態になったときはどうすれば良いのでしょう?



そのときは、会社を去る、しかないです。



でも、それはその人の「大切なもの」を守るためには必須。
その会社には共感者がいなかったとしても、
別の会社には同じような価値観の人がきっといます。
そんな人たちと次に出会えば良いのです。



いまの就職の標準的な姿は、
まず会社という箱があって、そこに「自分を封印した人」たちが
生活のため、給料のため、と我慢しながら入ってくる。
そんなイメージではないでしょうか。
お金を稼ぐ手段だから、何があってもしがみつくしかない、と。

それに対して、
「自分の価値観を体現するためにはこんな仕事がしたいんだ!」
って叫んだ人たちが、
「あ、オレも!」「それ、私も!」
と共感しあって集まってプロジェクトが動き出す。
プロジェクトがひとつのゴールにたどり着いたら、
メンバーチェンジするなり、解散するなり自由。
会社という箱に縛られることはない働き方。



それが私が思っている「価値観経営」です。



木元の口癖のひとつ。
「せれくとをもっと辞めやすい会社にしたい」
これも字面だけ捉えると大いに誤解を生むところですが、
背景としては、上記のようなことが含まれていると思うのです。

木元の口癖をもうひとつ。
「『会社が・・・』っていう言葉を世の中から無くしたい」
会社っていう誰でもない人格を作ることで、
誰も責任を負わない文化がはびこっていることを憂う言葉だと思っています。


そんな「価値観経営」を自社でやりつつ(うちも、まだまだ成長中・・・)、
他社様のお手伝いをするときの土台にもしている。それが「せれくと」です。



価値観経営、ステキだなぁ~。



でもこれで「毎日がバラ色~♪」ってなるかというと、そうでもない(笑)

自分の価値観や人生観を仕事に持ち込んでいるので、
仕事とプライベート、みたいな境目を失ってしまうのです。
分かりやすく乱暴に言ってしまうと、
「起きているあいだ、ずーっと仕事してるみたい」な感覚になります。
自分の価値観優先の結果だから納得はしてるし、
そもそも個人的には元・経営者なので19年ずっとそうでした。
あ! 価値観経営に惚れる土壌があったってことかもしれませんね。


価値観経営、なじめないとキツイかも・・・。



私が初日に社長と勘違いした但馬がよく口にする

「働きがいはあるけど、働きやすくはない」

世の中すべて陰と陽でなりたっていると考えるならば、それもまた腑に落ちる。
価値観経営の優しさと厳しさの両面を過不足無く伝える名言だと思ってます。


以上です♪

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2019年11月29日金曜日

ボノボってなに!?

以前も書きましたが、
せれくとでは就職面接に臨む前に必ず会社見学をしてもらっています。
「まず、あなたが『せれくと』を面接してください」というわけです。
-------------
どうぞ、なんでも質問してください。
あなたが持っている「せれくと」のイメージと
実際とは大きくかけ離れているかもしれません。
ぴったりくるところもあるかもしれません。
なので、なんでも聞いて私たちのことを良く知ってください
-------------
こういう姿勢って就職のミスマッチを無くすためにも素晴らしいなと思います。

ま、「知ってください」と言っておきながら結果「伝わるのは2%」ってのは
どうかと思うけど(苦笑)
ミスマッチを無くすためには、伝わるパーセンテージを
もうちょっと上げる努力は必要やなぁ。せめて20%くらいには・・・

というわけで今回は、あの日のことを書いてみます。
単なる出来事の羅列・記録になると思いますが、ご了承ください。



「弊社の取り組みを見ていただくには朝礼から参加して
 いただくのがいちばんだと思っていまして」

とのことだったので、朝8時には現地到着。
まずはお揃いのオレンジ色のポロシャツを着た集団に笑顔で迎えられます。
その中から自分よりちょっと年上に見える男性が
「ようこそ、せれくとへ♪」とひときわ輝く笑顔で歩み寄ってきました。

(あれ、Facebookでちらっと見たけど、社長さん、こんな人だったっけ?)

と思いつつ、導かれるままに事務所奥の部屋に通されます。
この部屋、社員が自分たちで珪藻土を塗った真っ白い部屋。
パッと見、窓もなく(実はスライドのスクリーンで隠れてただけ。戸も3か所アリ)
閉鎖的な空間だったので、一気に緊張感が高まります。

部屋には先客がいて、今日一緒に会社見学に参加する大学生とのことでした。
彼と雑談しながら待っていると、若い社員さんがにこやかにやってきました。
「まずコチラをやっていただきたいのです」
と言われ1台のパソコンの前に連れていかれます。
その画面には「類人猿診断」とあります。説明を受けるといわゆる性格分類でした。

(は~。サルで分類されるんかあ・・・)

と軽く脱力感を覚えながら、さっそく診断。
簡単な4択に5問、答えていきます。で、結果がでました。

「あなたは感情豊かな寂しがり屋、ボノボです!」

(ふ~ん・・・。で、ボノボってなに??)

あとで調べたら現存する大型類人猿は
・オランウータン
・ゴリラ
・チンパンジー
・ボノボ
の4種。ボノボはチンパンジーに遺伝的に近いものの行動や社会は全くの別物らしい。
そんな生物学的な話はさておき、
その日いちにち、私は「ボノボの吉良さん」として取り扱われることになりました。

朝礼が始まりました。
たくさんの標語の唱和、手をつないで見つめ合う儀式、
(という風に当時の私には映った、と補足しておきます)
などなどが終わると、全員が円になります。

「今日はタコショウカイで行く?」「じゃ、それで」

みたいなことを社員さんたちが話し合ってる輪に、
気付くとひとりだけオレンジ色のポロシャツを着てない男性が混じっていました。
そして2名の会社見学者を交えて、自己紹介ならぬ
隣の人がどんな人かを紹介する「他己紹介」が始まりました。
私は、9名の名前(と類人猿分類)を可能な限りメモりながら、
みなさんの話を「ふんふん」と聞いていき、最後にようやく
・迎えてくれた人は社長ではなくタジマさんっていう人
・オレンジポロシャツを着てない人物が社長のキモトさん
ということを認識できたのでした。

「○○さんと吉良さんも今日一日せれくとのメンバーとして色んなことを体験して、
 何かひとつでも持って帰って頂けると良いなあ、と思っております。
 よろしくお願いします」

社員さんの他己紹介および大学生と私の自己紹介が終わり、
通常ルーティンの業務連絡・情報の確認と共有などが終わると、
「環境整備」と呼ばれる時間がやってきました。

「今日は床磨きやります」

掃除の時間ではなく「環境整備」と説明を受けるものの、
当時の私にその背景や思想が落ちるわけもなく、
私と大学生は数名の社員さんとともに言われるがまま、
手渡されたウェスに洗剤を染み込ませ、這いつくばって床磨きに取り組みました。
お客様としてではなく会社の一員として半日を過ごすのだ、と理解はしていました。
が、なぜかそのときは(あ、試されている)という気持ちでいっぱいになりました。
これ感情も受け取り側次第なんだなぁ、と思えるようになるのはもっと先の話。

そのあとは、せれくとの基礎知識について軽く講義を受ける時間。
ここを書き始めると、キリがないので今日はここまで。
さっき遡ってみたら、その日せれくとに送った御礼のメッセージーには
「たくさん刺激を頂いて、今はアタマがパンクしています(^^;;;」
と書いてありました。

あ、あと後日談ですが、
現在せれくとでは、私はボノボではなく、
オランウータンとして取り扱われております。
メンバー曰く「どう見てもウータン」。
診断結果なんか無視です。どうなん、それ?(笑)

ま、今では私自身、自分を生粋のウータンだと思ってます。

以上です♪

精神科医 名越康文氏監修 類人猿診断
http://yakan-hiko.com/gather/

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2019年11月15日金曜日

せれくとに就職するという意思決定

せれくとに仲間入りさせてもらいたいなあ・・・

どの時点でそう思ったのかは、今となっては明確には思い出せないのですが、
なんでそう思ったかは、言えます。

チャレンジです。

もともと頭を使う部分でちょっと難しそうなことに首を突っ込むのが好きなんです。
(反対に身体を使う部分でのチャレンジは苦手。球技とかホントどんくさくてダメ)

せれくとの輪郭をおぼろげに捉えつつあった頃、それが難解であればあるほど
「それって何なん? みんな何を語りあいよんの?」
って興味津々になっている自分に気づいたことが動機としては大きかったです。

あと分かったつもりで「○○なんですね」と発言すると
ことごとく「ん~、そこ認知誤差があるね」と跳ね返されたことも刺激になりました。

せれくととの縁を繋いでくれた方に
「大分に『ティール組織』やってる会社がある」って聞かされてたので、
就活2度目の面談のときに「ティール組織の本を読んできました」って伝えると、
社長に「ふ~ん、そんな本あったんや。読んだことないや」って言われたり、とか。

なんか、噛み合わない。

前回書きましたが私は長らく自営業でした。居酒屋の店主だったんです。
店は完全なトップダウンの環境だった(トップダウンにしてしまっていた)ので、
誰かから「違う」と指摘されることがほぼありませんでした。
それに、規模は違えど私も自分で経営して生きてきたので、
自分の経営哲学(みたいなもの)を持っています。
なので、「ズレ」を指摘されたり、通用しないっていう事実は
単純に「くやしかった」のです。

もともとへそ曲がりな性格なのでしょうか。
そういう状況に私は「あえてせれくとに挑んでみよう」と思ってしまったのでした。




あと外側の要因としては、せれくとが用意してくれた環境も
大きく背中を押してくれたと思います。

私はせれくとと9月からの雇用契約を結んだのですが、
それまでの期間「週に2~3日だけでも午前中にアルバイトで来たい」という
希望をせれくとは受け入れてくれました。
実はせれくと側からも「事前にアルバイト来ませんか?」の提案が用意されていて、
そこは互いの思惑が一致していたのですが。
こうして、7月中旬から自分の店を畳む8月下旬までの間、
私はしばらく「二足の草鞋」を履くこととなります。

そのアルバイト期間と社員になってからの有期雇用期間(半年)には、
月の終わりに「振り返りの時間」というものが設けられています。
そこで、私の仕事観とせれくとでの実際とをすり合わせ、
互いに(私と他のせれくとメンバーが)共に働くことを
継続するか断念するかを再確認しあうんです。

これ
「メンバーに拒否されて就業を更新できなかったら、どうしよう・・・」
っていうドキドキものの制度であるわけですが、
これからせれくとに入っていこうという局面においては、
(特にちょっとやそっとでは実像を把握しにくい会社に対しては)
「無理って思った時点で離脱しても良い」
という保険がかかっているとも言えるわけで、私にとってはとても親切な設計でした。

なので、決めてしまってからは割と気軽にジョインできました。


ま、あのときは

これから、想像をはるかに超えるインプットが同時多発的に押し寄せ、
頭がパンパンに詰まってヘトヘトに疲れる日々が始まる

なんて、これっぽっちも思ってなかったよねー、きらっち?(苦笑)


以上です♪

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2019年11月7日木曜日

あなたはどうなりたい?

せれくとって素敵な会社です。

「半年後、あなたはどうなっていたいですか?」
「あなたがどうしても譲れない”大切にしているもの”は何ですか?」

そんなことを本気で聞いてくる会社。それが「せれくと」です。



私はずっと自営業でしたし転職も今回が初めて。
バリバリの営業マンのように他社さんを訪問した経験もほとんどありません。
なので比較対象をそんなには持ち合わせていませんが、

感覚として、
社員(個人)の価値観や人生観よりも、
会社(組織)の使命や経営理念そして何より利潤追求を
優先する思想の会社のほうが多いように感じます。
(データによる裏付けはありません。違ったてたらゴメンナサイ)

「仕事なんやけん当然やろ。チームの和が大事なんやけん!
 そこは自分を殺してみんなに合わせるのがチームワークやろ!」

みたいな・・・。

こわ~。

何が怖いって、前職における私の発想そのままだから(^^;;;
仕事って「構成メンバーがちょっとずつ犠牲を払う」ことで成り立つと思ってたから。



なので、この問い、最初は本当に戸惑いました。

私が
「早く戦力になってチームに貢献したい」とか
「与えられた仕事は何でもトライします」とか
「社内業務はひととおり把握していきたい」とか答えると

「う~ん・・・・」

ってなります、先輩方が。そして返す刀で

「きらっちはどうなっていたいの?」

って聞かれます。

「どうスキルアップしたいか」とか「どう進めたいか」ではなく、まず

あなたの価値観・人生観・使命感を聴かせてください

っていうわけです。そして、

「そのあなたの想いをチームで共有したうえで、
 チームとして、あなたをどのようにサポートしたら、
 あなたの人生と仕事を繋ぐことができるかを一緒に考えたい」

とくるわけです。

いやぁ~、やっぱり素敵な会社です。
涙が出るほど社員想いのやさしい会社だなぁ、って思いません?

でも、この時点で私に抜けている視点があります。

これって、

「自分の足で歩みはじめた人じゃないと応援できないよぉ。
 あなたの人生を、チームが方針を決めて手取り足取り導くなんて無理!」

って言ってるわけです。

当然といえば当然なんですが、
世間の大多数のイメージとはかけ離れているのではないでしょうか。

就職さえしてしまえば、あとは会社が
・仕事をくれる
・仕事をこなせば給料をくれる
・用意された試験や研修をクリアすれば昇進させてくれる
と考えていませんか? 
私は”立派な会社”ってそういうもんだと思ってました。('o')ゞハズカシイ
また働く側の発想として
・仕事をすることと、自分の人生観とかプライベートは別次元の話
という意見もよく出てくる、と思います。

せれくとでは、そのような考え方は一蹴されます。

あ、世の中にそういう考え方があることは尊重しますが、
チームに加わるなら「せれくとでは違う考え方してるよ」と言われます。
もちろん、その「違い」に伸るか反るかは、
新たに加わろうとする本人の意思決定に委ねられるんですが、
そこも「あなたの価値観に照らし合わせて、決めてね」というわけです。

これをプレッシャーと感じるか、自分を発揮できる素敵な環境と捉えるか。

どっちも正解だと思います。

なので、無理にせれくとの思想にコミットする(責任を持って引き受ける)ことも
ないと思います。

けっきょく私はチームに加わる選択をしたわけですが、
なんでそっちを選んだんでしょうね(^^;;;

就職して2か月。ことあるたびに問われる「私の価値観」。
相変わらず不明瞭だし変遷を続けています。
でも、そんなもんだと思ってます。
人は成長すれば見えてくる世界も変わりますし、
そのとき自分に芽生えた「たいせつなもの」はその瞬間の正解だと思うので。

自分が、そして仲間たちひとりひとりが抱えている
「たいせつなもの」を共有し意識しあって働けるチーム。

それが、せれくとです。


以上です♪

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2019年11月6日水曜日

カタカナ用語

どんな仕事に就いたとしても業界用語や社内用語ってあるもんです。
よくある銀行ネタに、部下から「課長、だいてください」って言われる、があります。
「ダイテ」は「代金取立手形」の略。
なんのことはない。「代金取立手形をちょうだい」ってことですね。

それはさておき、せれくとと出会ってからの私は、
やたらと出てくるカタカナ用語に悩まされました。

それは入社試験の時からすでにありました。
「今日はこのあと『鉛筆運搬』というワークをやってもらいます」
(ワーク? ワークショップのこと?)

入社が決まってからも、
「プライオリティを意識して・・・」とか
「みんなのリテラシーがあがらないことには・・・」とか
「パラダイムの変換がおきるかどうかで・・・」とか
「ストレッチをかけていくことが・・・」とか
「アジェンダを確認しておいて・・・」とか
「後ろにバッファを作れるように・・・」とか
「ファシリテーターは○○さんが務めるので・・・」とか
「今日のセットアップ、どうする?」とか
「アイスブレイクにちょっとやってみましょう」とか

・・・・・・(+o+)

頼むから漢字でしゃべってくれ~。本気でそう思いました(^^;;;

ただ、日本語に置き換えることが難しいものがあるってことも
徐々にわかってきました。

例えばプライオリティ(Priority)。単純に訳すなら「優先順位」なんですが、
せれくとにおいては「優先順位」だけでは表現として不十分。
せれくとでのプライオリティは緊急度と重要度の掛け算で表現されるもの。
・重要度が高く 且つ 緊急度が高い > 第一領域
・重要度が高く 且つ 緊急度が低い > 第二領域
・重要度が低く 且つ 緊急度が高い > 第三領域
・重要度が低く 且つ 緊急度が低い > 第四領域
と言ったぐあい。
※実はこの4領域の概念もなかなか難解。未だに正確に説明できる自信がない(^^;;;

にしても、置き換え可能なカタカナ用語が多いのも事実。
なるべく日本語に置き換えてあげたほうが、
聴く人の理解が進みやすいのではないでしょうか?

ジョインしたばかりのメンバーやクライアント様ごとに
リテラシーに合わせたワード選びをしてあげないと
アサインされたファシリテーターやメンターによっては
通じることをデフォルトとしている人もいるので
カタカナ用語がコミュニケーションのボトルネックになって
そのプロジェクトにコミットするモチベーションを奪うかも。

なんちゃって(^^;;;



あれ? なんで社名は”ひらがな”なんだろ? 語源はSelectなのにネ

以上です♪

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2019年10月22日火曜日

うさんくさい。

私が最初の頃せれくとに対して何かと連発していた言葉があります。

「うさんくさい。」

初っ端からなんとも失礼な言い方ですよね(^^;;;
でも、ホントにそう感じていたんです。

せれくとの価値観経営メソッドが提供しているコンテンツのひとつに
『本質会議』ってのがあります。詳細はいずれ触れますがここでは割愛。
その『本質会議』の中で「Level1(れべるわん)で喋る」という
フェーズ(局面)があります。これ、超乱暴に説明すると

・喋る人は、なんでも喋っていい。
・聞く人は受容・承認の姿勢を堅持。
 「ふ~ん」「へぇ~」「なるほど~」はいいけど
 喋る人の意見に対してジャッジをしてはいけない。

という時間です。

ところで、せれくとでは就職面接に臨む前に必ず会社見学をしてもらってます。
就職希望者が逆に会社を面接・査定する機会とでもしておきましょうか。

さて、初めてせれくとに足を踏み入れ会社見学を終えた私に対して
「吉良さんが今せれくとに感じていることを何でも聞かせてください。Level1で」
と社員のみなさんから問いが立てられました。
私はまだせれくとに就職するかどうかも分からないし、
就活で失うものはないと思っていたので率直に感じたまま
「うさんくさい」と言ったのです。

それを聞いていた社員のみなさん、ドン引きするかと思いきや、
みんなニコニコしたまま頷いているではありませんか!!

いや~~、ますます「うさんくさい」です(苦笑)

当時の私がなんでそう感じたかを箇条書きしてみますね。
1)パートナーワークと称する”儀式”がある
2)数値目標や標語、難解な理論のマトリクスが壁にベタベタ貼られている
3)それぞれがパソコンに向かって黙々と仕事する静けさ
4)過剰なまでの笑顔と受容・承認
5)道路に面して大きく窓が開いている事務所なのに
  その窓がシェードで完全に覆い隠されている

特に1)のパートナーワークは「無理!」って思いました。
どんなことするかというと、二人一組になって両手で握手し最高の笑顔になってから
「せ~の」で「あなたは成功するために生まれてきました。私がお手伝いします」
ってお互いに声を掛け合うんです。

自己啓発セミナー? 壺でも売りつけられるんじゃ?
じわりと警戒心が芽生えました。

とどめは会社見学を締めくくる社長の一言。
「今日はお疲れさまでした。半日かけて会社見学していただきましたが
 吉良さんには『せれくと』の2%くらいしかお伝えできなかったと思います」

(に、2パーセント???)

聴き間違ったのかな?と思いました。確認したらやっぱり2%でした。そんな~ぁ。
こっちがバカにされてるのか、本当にそんなに難解なことに取り組んでいるのか?

帰りのクルマを運転しながら「うさんくさいわ~。ここへの就職は無いわ」って
つぶやいていました。

でも、けっきょく就職しちゃいました(笑)
もちろん、壺も売りつけられていませんし、
洗脳されたとか弱みを握られたとかもありません。
就職に際して、私は自らの意思決定でこのチームとこの仕事にコミットしたのです。

変わったこと、というより『先駆的なこと』に取り組んでいる会社なので、
既成概念の枠(いまあなたがお持ちのパラダイム)を抜け出さない限り、
確かに最初は2%くらいしか納得できないだろうと思います。

ちなみに前述の1)~5)ですが今の私の認識や状況は
1)”儀式”ではなく大切なセットアップ(文言はその後変更されている)
2)貼ってます
3)いや、みんなよく喋ります
4)過剰ではない。自然体。
5)シェード上がったところ、まだ見たことない
となっております。

そもそも、この辺に対するこだわりはすでに無く「ま、いいんじゃね?」です。
これ、うちの社長の口癖でもあります(笑)



よくある会社に勤めていた私が最初に感じた「うさんくさい」せれくと。
1か月半かけて、いろんな気づきや学びを得て、
私が変化することで、素敵な会社だと思えるようになりました。

だからこそ、私たちは肝に銘じておく必要があると思います。
・価値観経営メソッドは簡単にはお客様の心に響かない
・理想と現実の大きな溝を埋める途方もない覚悟を持って仕事に臨む
・私たちが目指す「究極の一点」の先に、必ず良い世の中がある
(私『たち』って言っちゃった。あくまで吉良の個人見解です)

弊社「有限会社せれくと」は「うさんくさい」けど、いたってまともな素敵な会社です!

以上です♪

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はじめまして。

きらっちこと吉良崇史(キラタカシ)です。












2019年9月に中途採用で入社しました。
前職は・・・それはまた追い追い(^^;;

このブログは、よくある会社で働いていたきらっちが、
一風変わった会社「せれくと」と出会って感じたことを書く場所です。

いま入社して1か月半ですが、この前ふと「せれくと」を変わった会社だと
思っていない自分に気づきました。染まってきたんですね~(^^;;;
なので今こそ書いておきます。
「せれくと」が自社でやっていること・外部に広めようとしていることと、
世の中の「普通」にはまだまだギャップがあると思います。
自分たちの仕事の為にも、これを読んでくださるみなさんが「せれくと」を
イメージしやすくする為にも、赤裸々に綴っていこうと思います。

ではこれから、お付き合いよろしくお願いします<(_ _)>

以上です♪

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