2019年12月28日土曜日

年末ご挨拶

せれくとは本日(12/28)が仕事納めです。

吉良個人としては、こんなに早く年末年始の休暇に入るのは
高校生以来だな~と振り返っています。
大学生やってた時は毎年12/30までバイトしてたし、
飲食店をやり始めてから、特に「おせち」をやり始めてからは
大晦日の14時くらいにやっと店の戸締りをして帰る、という
年末が恒例になっていました。
さて、今年の年末はなにしようかな~。

早いもので9月に転職して約4カ月。
年の瀬に、私の転職ビフォーアフターを書き出してみようかと思います。
ご興味ない方、今回のブログはスルーしてください(^^;;;

        <before>        <after>
職業      自営業(飲食店)     会社員(コンサル業っぽいこと)
収入      前半ウハウハ後半ヒヤヒヤ 案定収入(成果への責任は変わらず)
休日      週1(年間310日稼働)   週2+年末年始休暇たっぷり
住居      マンション(ローン有)  賃貸アパート(ローン無し)
通勤      自転車          軽自動車
体重      ±2kgでウロウロ    5kg増で安定(おなか周り顕著)
スマホ     遊び道具         仕事道具
PC時間     2時間程度        9時間以上(出張時のぞく)
スマホアプリ  Facebook、Gmail、    (左記に加えて)Slack、Chatwork、
        Instagram、LINE      Facebookメッセンジャー、Googleドキュメント、
                     Googleドライブ、社内専用アプリ「ACE」
時刻把握    スマホで確認       腕時計をするようになった
家計管理    店の会計と兼任で自分   奥様にお任せ(移行中)
生活スタイル  夜型(寝不足)      早寝早起き(7時間睡眠)
日光      少ない(1時間程度)   大差なし
飛行機     生涯で3往復       4ヶ月で6往復
お酒      毎日           週1~2回(忘年会シーズンは例外)
料理      仕事(家ではしない)   まったくしない(家でもしない)
読書      めったに読まない     月2~3冊ペース
子どもとの時間 週1日          毎日3時間程度(一緒にお風呂も頻繁)
精神状態    割といつもイライラ    随分とやさしくなった
奥様との関係  ギスギス         概ね良好

こんなところかな~。思いついたらまた書き足します。

10月下旬にスタートしたこのブログ。
年内に11投稿。多いのか少ないのか。
来年はもうちょっとペースを上げたいなと思っております。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。
来る年もちょこちょこ覗いていただけると書き手が喜びます。

それでは。
本年もお世話になりました。
みなさま、良いお年をお迎えください<(_ _)>

以上です♪

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2019年12月24日火曜日

ストレスって悪者じゃない

せれくとの社内研修でのこと。

「ストレスは成長のために必要なものです」

と言われたんです。そのときの私の率直な反応は
(あ~、やっぱりキタ)
でした。かるく身構えましたね。
だってこれ、言葉だけ取り上げると、
社員をストレス耐性高めに教育するゴリゴリの
体育会系ブラック企業の文言に見えますもん(笑)

ギチギチに詰めて耐えさせて「あれに比べれば今はラク」って
言える猛者を育てる、みたいな人材育成を昔はよく聞きました。
特にバブル期なんかは、そういう追い込み系の研修を
請け負うコンサルタントがめちゃくちゃ流行ったように思います。
みんなで叫んだり歌ったり、自分のダメなところを泣きながら発表したり・・・
洗脳ですよね。人の言いなりになるのが大っ嫌いな私が、
絶対に近寄らないでいた世界です。

で、せれくと。
(どうなん? 大丈夫なん?)
って思いながら聞いていると、なんと脳科学の話が始まったではありませんか。
てっきり理不尽な根性論が展開されると思っていた私。
扁桃体とか側坐核とか、聴いたことのないワードに妙に説得されてしまいました。
これ、作戦にまんまとハマったってことなのかな?

まあ、でも”理系くん”だった私にしてみたら、
オカルトチックな精神論を振りかざされるよりは
「生物学的な構造上、こういうもんだから仕方ない」という説明は
納得しやすかったです。
私が心理学を学んでいたことも少しは役に立ったかもしれません。
ただ木元に言わせると「大学で教えている心理学は古い」らしく、
「数か月サイクルで最新版を勉強していかないと意味がない」とのこと。
う~ん、なかなか手強いぞ、せれくと。

ストレスを有益ストレスか有害ストレスにするかは、自分次第。

そんなことを学びつつ、このエピソードは、
「せれくとが根性論や精神論で強引に洗脳していく集団ではない」
ってことを確信した場のひとつ、でした。

私の中にあったせれくとに対する「うさんくささ」は
こんなふうに、徐々に、徐々に、消えていくのでした。

以上です♪

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2019年12月17日火曜日

数字を読む責任

ここまで書いてきたとおり、
せれくとではメンバーそれぞれの「大切なもの」をとても丁寧に扱います。
価値観や人生観を土台に、その人の主体的な働き方をチームとしても追求しています。

ただ、ここだけ強調しすぎると
「自己実現には持ってこいの会社なんだね♪」とか
「ESが素晴らしい会社だ!」などと、バラ色の会社員ライフが
手放しで用意されているように受け取れます。
 ※ES= employee satisfaction(従業員満足度)

当然ですが、そんなに甘くはありません。

せれくとは当たり前ですが会社です。
営利目的の法人である以上、必ず利益を出し続けなければなりません。
なので、メンバー全員が経営上の数値を意識することを要求されます。

とは言っても、ここもフツーの会社とは若干異なるアプローチをとります。

フツーの会社が社員さんに「数値を意識させる」というと

エライ人たちが作った経営計画に基づいて、上司たちが一定期間の売上目標を策定し、
それを社員さんたちに伝達し、目標達成に向かって頑張ってもらう

みたいな流れをとるのではないでしょうか?
※いち個人商店の居酒屋オヤジだった吉良による精一杯の想像(^^;;;

せれくとでは、メンバー全員がMQ会計というのを学びます。

MQ会計の詳しい解説は割愛しますが(興味のある方はググってください)、
元居酒屋オヤジの視点でいうと

・減価償却や棚卸資産を一般的な資産処理ではなく意図的に経費に落とし込むことで、
 「見かけの利益」を徹底排除
・単価、原価、個数、固定費にのみ着目することでシンプルに数字を把握
・キャッシュフロー重視

といった特徴があるように思います。乱暴にいうと、
簿記なんか勉強しなくても簡単な図を描くだけで経営状況が把握できるのです。

とはいえ企業会計ですから、数字が苦手な人からすれば、なかなか大変。
概ね3カ月くらいでマスターしろ、と要求されるのですから、ハードです。

私は前職時代、確定申告も自分でやっていたので、
このMQ会計も「すぐに理解できるだろう」と思っていたのですが、
逆にそのフツーの会計の概念が邪魔をして、
腑に落ちるまでにかなり時間がかかってしまいました。
(振返ると、外部で研修を受けるまできちんと理解できていなかったです)

というわけで、みんな頑張って勉強します。みんな数字が読めるようになります。
そこは、だって、個々の「大切なもの」とチームの「利益」は”持ちつ持たれつ”だから。

せれくとでは日常的に「Pを高く」とか「m率が・・・」とか
「ここはFかけるべきか否か」みたいな言葉がふつうに飛び交います。
目下の私のテーマも「どうやってGを生み出すか」です。

これを読んでいる皆様が、用語的に「なんのこっちゃ?」ってなるのは
当たり前だし、それで良いです。
伝えたいのは、せれくとのメンバーひとりひとりが、
「どういう単価で勝負していくのか」
「何個売れば目標に届くのか」
「経費をどういう想いで掛けていくのか」
という戦略的思考を常に持っているという事実です。

中途採用の私にとっては今、社内の全員が先輩なわけですが、
20~23歳の先輩たちがこんな用語を当たり前に使って仕事してます。
ほかのフツーの会社の経営者さんが見たり聞いたりしたら、
きっとびっくりするんじゃないかなあ。というか感動するんじゃないかな?

経営者や経理、戦略立案部門が独立していない。
みんなで担い合っている、すごいチーム。

それも、せれくと。


以上です♪

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2019年12月7日土曜日

邪魔とか無いから!

せれくとの思想には細かいところでちょいちょい驚かされます。


私がアルバイトとして通いはじめた最初の頃。

「みなさんの仕事の邪魔にならないように
 手が空いたときでけっこうなので、いろいろと教えてください」

とお願いしたら「あのね、それって違うよ」と初めて怒られたんです。

  ※分かりやすく敢えて「怒られた」って書いたけど当時の私の感覚値。
   諭された、説明してくれた、ってのが本当の姿です
   
私はその瞬間、てっきり「いろいろと教えてください」に対して
「甘えんなよ~」って指摘されるのだとばかり思ってました。

が、違いました。

「まず、そもそもなんだけど『手が空いたとき』とか無いから。
 みんな忙しいし。 それは、まあ置いておくとして・・・」

本質はここからでした。

「きらっちに教えるって部分で、邪魔とか無いから!」

(そこ!?)

私は”それまでの私のフツーの感覚”をもとに”相手に気を使って”
「邪魔にならないように」と伝えたのですが、
そんな遠慮はいらない、というより「失礼だ!」というわけです。

「最初何もできない期間があるのは当たり前。
 私たちがきらっちを迎えるという意思決定をした時点で
 自分たちの仕事に『きらっちに伝える』という行(ぎょう)が増えるのは
 当然踏まえているし、そこは採用する側の覚悟
 きらっちへの投資という大切な期間だし、
 私たちにとっても価値ある経験の期間だから、
 今後は『邪魔になる』とかは言わないで!」

いや~ビックリしました。その熱量。
覚悟って、重いわ~(^^;;;

でも腑に落ちてしまうと、すごくありがたいんです。
んでもって優しくて温かい。

そんなステキな会社に入ったんだけど、
つい先週「まだまだ『素』出してないな(笑)」と笑われたばかりの吉良。
なので、このエピソードをふと思い出したところです。

自分の限界を認めて、その先はチームに頼って一緒に成長する道を探ってもらう。
失敗しても困難にぶち当たっても、それを共有することがチームの資産。

個人事業主だった私がいま「チームで働くっていいな」って
魅了されている真っ最中です。

仕事に対しては厳しい。でも人に対してはとことん優しい。
せれくとってそんな、いいチーム(^^)

以上です♪

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2019年12月2日月曜日

価値観経営


「どうして、価値観経営って名前にしたんですか?」

社長・木元に聞いたことがあります。
一字一句を正確には覚えていないけど、たしかこんな感じだったと・・・。

-------
経営者が押しつけた理念で経営する「理念経営」じゃなくて、
みんなが大切にしているもの(価値観)を仕事に持ち込んだうえで
何を目指すかを自分たちで決めるチーム運営をしたい。
だから、価値観経営。
-------


価値観経営。

正直、最初目にした時「なんのこっちゃ」と思いましたが、
今の私の解釈だと次のような話になります。



普通、何かの志を持った人が会社を起こす。
そしてその志に共感した人が集う。

人数が増えると、その志への共感ではなく、
「スキルが生かせる」「給料がいい」「転勤がない」
「海外で働く道がある」「フレックスで働ける」
などなど、志ではない部分で判断し集う人が現れる。

だから、ほとんどの会社は「経営理念」を掲げる。

経営理念それ自体は悪くない。
そこにはきっと創業メンバーの想いが込められているから。
しかし、あとから経営理念を「読んだ」人たちには
その想いはなかなか届かない。字面で想いは届かない。

だから「読んだ」人たちにとって経営理念は
誰かが決めた、与えられたものでしかない。
自分のものではない、押し付けられたものにしかならない。

そこに経営層と現場とのギャップが生まれ、組織運営に苦しむ。





会社の進む道をどうすればメンバー全員で共有できるか。

改めて決め直せばいいじゃん、みんなで。

みんなで決める、となったときに必要となるのが、
「そもそも、みんな何を大切にして生きてる?」っていう情報開示。
みんなの価値観・人生観を出し合って、
そのうえで共感しうるひとつの指針を言語化します。
せれくとではその指針を「究極の一点」って呼んでます。

人の価値観や人生観は変化します。
結婚したり、子どもを授かったり、親を亡くしたり。
いろんな環境の変化は、内面にも影響を及ぼします。
また、チームには新しいメンバーが加わることもあります。
新メンバーの価値観がチームに新たな影響を与えることも当然あります。

なので「究極の一点」も都度見直しが必要です。
せれくとでは、半年に一回、全体ミーティングで話し合っています。


こうやって手間暇かけながら

「自分たちで決めた、自分たちの道、有効期間は半年」

という道標を定めているおかげで、仕事に対する所有観が強まり、
主体的に責任をもって仕事に取り組むことができる環境になります。
みんなが内に秘めいていた「大切なもの」を開示しているので、
本音が語れる心が打ち解けた状態が生まれます。



ところで、自分の価値観や人生観と、メンバーですり合わせた「究極の一点」が
どうしても相容れない状態になったときはどうすれば良いのでしょう?



そのときは、会社を去る、しかないです。



でも、それはその人の「大切なもの」を守るためには必須。
その会社には共感者がいなかったとしても、
別の会社には同じような価値観の人がきっといます。
そんな人たちと次に出会えば良いのです。



いまの就職の標準的な姿は、
まず会社という箱があって、そこに「自分を封印した人」たちが
生活のため、給料のため、と我慢しながら入ってくる。
そんなイメージではないでしょうか。
お金を稼ぐ手段だから、何があってもしがみつくしかない、と。

それに対して、
「自分の価値観を体現するためにはこんな仕事がしたいんだ!」
って叫んだ人たちが、
「あ、オレも!」「それ、私も!」
と共感しあって集まってプロジェクトが動き出す。
プロジェクトがひとつのゴールにたどり着いたら、
メンバーチェンジするなり、解散するなり自由。
会社という箱に縛られることはない働き方。



それが私が思っている「価値観経営」です。



木元の口癖のひとつ。
「せれくとをもっと辞めやすい会社にしたい」
これも字面だけ捉えると大いに誤解を生むところですが、
背景としては、上記のようなことが含まれていると思うのです。

木元の口癖をもうひとつ。
「『会社が・・・』っていう言葉を世の中から無くしたい」
会社っていう誰でもない人格を作ることで、
誰も責任を負わない文化がはびこっていることを憂う言葉だと思っています。


そんな「価値観経営」を自社でやりつつ(うちも、まだまだ成長中・・・)、
他社様のお手伝いをするときの土台にもしている。それが「せれくと」です。



価値観経営、ステキだなぁ~。



でもこれで「毎日がバラ色~♪」ってなるかというと、そうでもない(笑)

自分の価値観や人生観を仕事に持ち込んでいるので、
仕事とプライベート、みたいな境目を失ってしまうのです。
分かりやすく乱暴に言ってしまうと、
「起きているあいだ、ずーっと仕事してるみたい」な感覚になります。
自分の価値観優先の結果だから納得はしてるし、
そもそも個人的には元・経営者なので19年ずっとそうでした。
あ! 価値観経営に惚れる土壌があったってことかもしれませんね。


価値観経営、なじめないとキツイかも・・・。



私が初日に社長と勘違いした但馬がよく口にする

「働きがいはあるけど、働きやすくはない」

世の中すべて陰と陽でなりたっていると考えるならば、それもまた腑に落ちる。
価値観経営の優しさと厳しさの両面を過不足無く伝える名言だと思ってます。


以上です♪

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