2020年3月30日月曜日

せれくとの新入社員研修&入社式

壮絶

そういう感覚だった。




3月最終週の木・金・土曜日の三日間、せれくとの新入社員研修と入社式が行われた。

それを経験して吉良は

「この先『せれくと』で働いていけるのかな?」と刹那、

気持ちの針が自分の許容限度まで振り切った。





人間社会は、役割を分担し各自が持てる能力(得意なこと)を発揮し貢献して助け合う、という形で組織化をはかってきた。弱小生物だった人間が、マンモスを倒したりクジラを獲ったりができるようになるまでには必須な歴史であり、働くことの源泉だと私は思っている。

やがて組織はどんどん大きく複雑化していき、意思疎通が困難な「隣りの社会」に触れると今度は人間同士でも争うようになっていった。収奪したりされたりの関係は形こそ変遷しているものの今日まで続く。自らの組織が脅かされたとき、しばしば非情な行為が行われる。

たとえば「口減らし」なども、たった100年ほど前の日本でも普通に行われていた。「おしん」ではわずか7歳の女の子が奉公に出された。それでも逞しく生き抜いた。それ自体は尊いことであるが、そうしないと家族が成り立たなかったという現実がある。親の立場からみればこれほど残酷な選択はない。

その「残酷な選択」をしないで済むためにどうしたらいいのか。


私たちは何を目指して生きていくべきか。


そこに人間が積み上げてきた知恵がある。


人間社会が直面する課題は相変わらず山積みである。平和、食料、貧困、教育、ジェンダー、エネルギー、気候・・・、そして、これを書いている現在はCOVID-19との闘い。
その終わりのない闘いは進化の証でもある。

そしてその進化の過程に流れる原則は、ずっと「どうしたら みんなで幸せになっていけるか」であったはずだ。




どうしたらみんなが食っていけるのか

どうしたら隣の社会と争わずにやっていけるのか

どうしたらみんなが納得する制度になるのか

どうしたら受け継がれ文化になっていくのか

どうしたら誰ひとり見捨てずに未来に連れて行けるのか




木元さんは会社をよく宗教に例える。
私は「言いたいことは分かっている」つもりだが、
あえてそこを逆説的に使わせていただく。


せれくとは宗教ではない。
「せれくとの教祖や経典」を盲目的に信じろとは言っていない。
なにかひとつの世界観に洗脳しようともしていない。
そんな唯一無二のものがそもそも存在しない。


むしろ、金銭的優位、地位や名声、世の中が採用している「常識」など、
耳障りの良いものに漫然と流されるのではなく

「自分の責任において自分の軸による意思決定すること」

の大切さをとても丁寧に伝えてくれる。



だから「自分がどう生きていくのか」が問われる。

問われ見つめなおし開示した「いまの自分」に対して「学び、気付き、変化していくことが大切だよ」と仲間が背中を押してくれる。



そして、どう生きていくのかを決める「いまの自分」は進化・変遷して当然である。

なので、せれくとで働くということは「期限付きの約束をすること」だと思っている。

約束が更新できないときは、せれくとを去り次のステージに進むのだ。





まもなく4月を迎える。

高校を卒業したての「あの頃の吉良」はただただ流されて生きていた。
新しく住む街、新しく出逢った仲間たちという「与えられた環境」のもと、
さまざまな経験をし、新たな世界観を獲得していく。

社会に出て自営業として歩みはじめたとき、ようやく自分と向き合い始め、
家族を持ち、独りよがりでは生きられなくなって、
初めて「使命=命の使い方」みたいなことを考えはじめた。

高校卒業から数えて28年。膨大な時間をかけて、ようやくこの視座に立っている。






新入社員の二人は、それをたったの三日間で獲得しようと挑んだのだ。


眩暈がして当然だ。


その視座を獲得したか否かは大した問題じゃない。
挑んだこと自体、その視座の存在を知ったこと自体に意義がある。



時代の流れに身を委ね翻弄されるのか、自分の意思で自らの未来を創造するのか。

その覚悟を迫られる三日間だった。




新入社員研修の準備を進めていた一ヶ月ほど前、但馬さんが私に聞いてきた。
但馬さんも自分と同じく中年を過ぎてからせれくとに参画した中途採用組である。

「新しく入ってくる若い子たちは一気に追い越していきますよ。
 きらっち、それでも大丈夫ですか?」

その言葉の意味を、この新入社員研修と入社式であらためて自分の中で解釈しなおした。



ぜんぜん大丈夫じゃない。

若い2人が今たったスタートラインに、私も「今」立っている。

28年のギャップは取り返せない。




心が震える。

「今まで自分は何をやってきたのか」

その想いは強烈に自分を揺さぶる。



負けそうになる。逃げたくなる。



そんなとき、せれくとの仲間は「過去は最善なんだよ」って言ってくれる。

踏ん張れる。

ひとりでは不安でも、寄り添ってくれる仲間がいるから安心を得られる。

前に進むことができる。




だから、涙が溢れたのだろう。



「感動したー」なんて陳腐な言葉では到底語りつくせない、


壮絶な経験を


またひとつ「せれくと」という仲間からプレゼントされた。




今日からまた「期限付きの約束」がはじまる





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2020年3月21日土曜日

なにを売っているの?

ちょうど二日連続で質問されたので今回はこれをネタに書いてみますっ(^^)

「せれくとさんって、なにを売ってるの?」


いまのような「せれくと」が生まれたのは、代表の木元がリカルド・セムラー著「奇跡の経営」に感銘を受けて『こんな会社を作りたかったんだ!』って社員に向けて宣言して(怪訝に感じたほとんどの社員さんに逃げられて、紆余曲折を経て)今に至る組織改革をスタートさせたことがきっかけです。

現在、有限会社せれくとには部門(業務チーム)が2つあります。


ひとつは通称「ネットチーム」

自社ブランド「カーピカネット」で洗車用洗剤やコーティング剤などを開発・製造・販売している部門です。主力はネット通販ですが実は店頭販売も行っているんですよ。
つまり「ネットチーム」では明確に手に取っていただけるカタチある商品を想いを込めてお届けしているわけです。

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で、もうひとつが通称「価値観チーム」

自社開発(というより自分たちで実践してきたことを体系化)した『価値観経営メソッド』を基礎にして、クライアント様の目指す未来を実現するお手伝いをしている部門です。

『価値観経営メソッド』には売上がアップして管理コストが削減されて働くみんながハッピーになるための考え方や実現までのステップがぎっしり詰まっています!

でも、実はこれ、誰にでも何にでも効く万能薬みたいなものとは異なります。固定されたカリキュラムもプログラムもありません。あるのは概念。クライアント様に届ける研修内容や方法論は無数にあります。

つまりカタチがあるもの(こちらがメニューとして明示できるもの)をコンテンツとして希望小売価格を定めて売っている、のではないんですね~
これこそが『価値観経営メソッド』および「価値観チーム」の伝わりにくさ、うさんくささ、なんだろうなと吉良は思うわけです(^^;;;
そして、それを7ヶ月たってもうまく伝えられない自分がもどかしい~~~っ!!


「価値観チームは、なにを売っているの?」
入社したての私もよく迷子になっていたので、よく社長や先輩たちに
「自社の取り組みの成功体験を売っているんですよね?」
って確認していました。

当時は「有限会社せれくと」っていうカーケア用品を製造販売している会社が自主自律型の組織運営に取り組み、その成果が価値観経営メソッドとして結実したものを商品として他社さんに提供している、って認識したわけです
※長たらしくややこしくてスミマセン。言いたいこと伝わってます?


でも、そのたびに「う~~~~ん、ちょっと違う」と否定されました。

成功体験として何かカタチができあがって、それが提案したいコンテンツになっているわけでもない。自分たちもまだまだ発展途上。商品が先行するのではなくて、クライアントさんと考え方の部分で意気投合してから持てるリソースを惜しみなく投入して一緒に未来を目指す。

みたいなカンジなんです、たぶん(笑)



ところで「価値観チーム」のことを便宜上「企業コンサルタント」とカテゴライズすることがありますが、答えを導く指南役というよりは共に悩む仲間みたいな立ち位置を取ることが多いので、やはりコンサルタントと名乗るのは微妙に違和感を感じてしまいます。

「せれくとは先生じゃないからね~」はいつもみんなで確認しあっています

企業(組織)さんごとに目指す未来像や思想は違って当たり前だし、であるならば「価値観経営メソッド」なんてものには乗らないぜ、っていう企業さんもいて当然です。

そんな中で一緒にお仕事をさせていただく企業さんと出会わせていただけるのは、本当にありがたいことですし、せれくともまた新しいステージに引き上げていただいてるのだと思っています。

****************************************************************
「メンバー全員が主体的に意思決定し合意形成をし、支え合いながら責任を担うチーム」
を作っていく経験をもっているよ。なんなら今でも継続してトライしてるよ。
****************************************************************


っていうのが、せれくとの強みであり「価値観チーム」の「売りモノ」だと思います。

かなり強引に着地させた感は否めません・・・ふぅ(苦笑)




ちなみに木元は「ネットチーム」と「価値観チーム」両方に向けてよく言います。


お客様はモノを買うんじゃない。私たちの覚悟を買ってくださっているんだよ




この台詞、いま書いてて思い出しました。
ん~~、今日のブログが振り出しに戻ってしまうや~~ん(^^;;;

以上です♪

・オンライン座談会「関係者以外立入禁止!の向こう側

        3/25(Wed) 18:00 ON AIR !


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2020年3月16日月曜日

「会社」なんて無い!

せれくとでは「会社が・・・」というセリフは禁句です。
会社が何かをしてくれる、という発想は徹底排除です(^^;;;

・会社が給料をくれる
・会社が仕事をくれる
・会社がやり方を教えてくれる
・会社が成長させてくれる
・会社が決めてくれる
・会社が指示してくれる
・会社が査定してくれる
・会社が責任をとってくれる
・会社が居場所をくれる
・会社が守ってくれる

これらはぜ~んぶNG。

「会社」っていう生き物がいて何かを意思決定したり行動したりしてくれるん?

それは「私」がすることでしょ。
自分たちのチームは「私」の集合体。だから「会社」なんて無い!

そういう考え方です。



なので、せれくとでは

「私自身、どうしたいのか」

メンバー全員がそれぞれに自分自身に問いをたてています。

本当にいまその仕事をしたいのか?
そこに今トライして学びたいのか?
その言動は、自分が目指していることに近づくモノか否か?
自分らしさがお客様への貢献に向かうモノになっているか?

プラスのエネルギーについても
マイナスのエネルギーについても
自分のなかに湧き上がってきたものには真摯に向き合う。
自分に嘘をつかない。

自分に嘘をつくと、周りのメンバーは「ホントのこと」を言ってると信じているので、
その嘘を応援してしまうし、その嘘に対して頑張れる環境を作ってくれる。
だから逃げられなくなって、どんどん苦しくなる。

フツー、そういう時って申し訳なくなって、
もう絶対に「実はイヤだったんです」なんて言えなくなるし、
自分自身も恰好がつかなくなって、逃げちゃったりすると思うんですよね。

でも、せれくとはどこまでも寄り添うことに真剣!!
どういうふうに応援してくれるかは、その時、その場面に応じて変化するけど、
とにかくまずはメンバー全員が本音を受け止めてくれる。

「やってみたけど、うまくいかない」
「目指す未来像はあるけど、やりかたが分からない」
「苦手な領域だから、やりたくない」

なんでも本音で言う。

そうしたら、周りがその「あなたの本音」をどうやったら実現できるかを一緒に考えてくれる、寄り添ってくれる。

あ、だからこそ、しょうもない本音には付き合ってくれません(^^;;;
当たり前だけど「どこまでもラクしてサボったらいいやん♪」って言ってるんじゃない。

あなたが目指す素敵な未来、キラキラした生き方を実現するには、どうしたらいいのかをいっしょに考えてくれるんです。あくまで「いっしょに」。答えを一方的に教えてくれたりは、ありません。


みなさん、ここまで読んでどう思います?


私は「みんなが信じてくれている」ことを最初は信じることができませんでした。

「きらっち『素』を出してる? まだまだ隠してるように見えるけど・・・」って何度も言われました。

心が震えて「泣きそうになった・・・」ってつぶやいたら「泣いたら良かったのにー」て言われたこともあります。



だんだん接する時間が積みあがっていくうちに、ふと気付きました。
言動に対しては軌道修正を促されたり、はっきりと「ダメだし」されたりもします。
そんな「ダメだし」をくらった時はやっぱりへこむし、傷つくこともありました。

でも、それはあくまで言動に対して。「私」への人格攻撃は絶対にしない。

元からいるメンバーは新しいメンバーを受け入れるとき、その人格と向き合う覚悟をしているんですね。

分かってしまえば「なんていい仲間たちなんだろう!」って思えるんだけど、やっぱり分かりにくい思想を持ったチームなんで、最初は一歩引いて接してしまう。

吉良は

「な~んか、うさんくさいな~」から始まって

「ホントかな? 信じていいのかな?」
「あれ、信じていいかも?」
「すごい! こんなにも信じてくれてたんだ。私も信じていこう!」

って、なりました。

フツーの「会社」なら、まずその「会社」に所属することから始めれば良いのである意味分かりやすい、と思います。


でも、せれくとには「所属する先」がない。

せれくとで自分の居場所を作るってことは
「仲間は自分を信じてくれているんだ」ってことを
自分が受け止めることから始まる、って言えるかもしれません。


あ~~、長いだけ長くて、ちょっと焦点が定まらない文章になってしまいましたが、本日はここまで。


お読みいただきありがとうございました(^^)
以上です~♪

 ☆☆☆☆☆☆☆☆
 3月20日、弊社代表・木元が学生さんに向けてメッセージを届けます。
 詳しくはコチラ
 ☆☆☆☆☆☆☆☆

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2020年3月6日金曜日

どのくらい本気?どのくらい真面目?

せれくとメンバーを見ていると、みんな本気で真面目だなーと感心します。

というわけで今日は、
吉良は前の仕事でどれくらい本気だっただろう? を振り返ってみます。
ま、分かりやすく言うと「手抜き、妥協」がなかったか? です。


まずは思いつく微妙な現象を羅列してみます。

・自分が現時点で出せるクオリティに自信がないけど
 商品ニーズがあるとき(お客様が「美味しい」と喜ぶとき)は、
 価格を下げるなどして、自分を納得させていた
 【そもそもの技術力アップに力を注げていない】

・混雑してどんなにお待たせしても「きちんと作る」ことはこだわった。
 オペレーションの遅い店であるという自覚があったので、
 待たせたときこそ「きちんと作る」ことは常に意識していたし、
 スタッフにも声掛けしていた。
 【スピードアップの努力はしていない】

・自分がスタッフに伝えたいと思った時には、
 お客様視点そっちのけで大きい声を出していた(晩年は減ったけど)
 【自分のやりたいこと優先で、環境に対する影響に目がいっていない】

・お客様がとことん語りたいときは閉店時間を超過してでも付き合った
 【よかれと思っての取り組みだが、仕事としてのケジメが不足】

こうやってみると、どこか言い訳をしつつ妥協してる姿が浮かび上がりますね。

はぁ~。

自分は十分に怠惰でズルくてヌルイ人間です。
品行方正で完璧な生き方なんて、できてません。認めます。



さて、せれくと。

せれくとだって、きっと最初からこんなチームだったわけじゃない。
「わけわかんない」と思ったメンバーは離脱していったし、
これからも離脱していくでしょう。
離脱していった人たちが不正解で「せれくと」が正解、ってこともない。
木元も「紆余曲折あって今を作り上げたしこれからも作り続ける」と公言しています。
みんなで試行錯誤しながら、いまが現在地なんです。

自分たちが目指した「究極の一点」を自分たちの旗として掲げただけ。
その旗が不正解だと思う人たちが世の中にいることも当たり前なんです。

ただ、ここは「せれくと」。
究極の一点の旗のもとに集まったメンバー全員の合意形成の上になりたつチームです。
そこにはビックリするくらい妥協がありません。本気で真面目なんです。

あとから加わった吉良と、せれくととあいだに乖離があるなら、
時間がかかっても私が追い付かなければならない。
もちろん私がもらたす新風も多少はあるでしょうが、
先行するメンバーが手間暇かけて作り上げた世界観がベースです。
そこに本気で真面目に、向かい合う。

怠惰でズルくてヌルイ人間にはなかなかのストレッチです。
でも(今のところ)みんなが温かく見守ってくれています。
ありがとうございます(^^)

「本気」を問われるとき、そこにはやはり自分の軸が関わってくるんだと思います。

「自分がぶらせたくない軸」とはなにか。
ここを譲ってしまったら自分が自分として顔をあげて生きていくのが
難しくなる、という「根幹=軸」はなにか。
それを問い続ける「覚悟」がはあるか。

うん。せれくとが日々突き付けてくるのは「覚悟」かもしれません。
なかなかハードなチームだわー


以上です♪

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2020年3月5日木曜日

やらされ感

(会社近くの「原川」の河川敷はいま菜の花が満開♪)

せれくとではよく
『「やらされ感」ではなく主体的に意思決定していこうね』
というような言葉が聞かれます。

私は良くも悪くも「俺様ルール」で生きてきたので「やらされ感」は
あんまり感じたことがありません。よく分かんない。
なので、今日はこれを考察してみます。

さて「やらされ感」っていったい何なんでしょ?
・私の仕事じゃないし
・私のやり方と違うし
・私が決めたわけじゃないし
・私が謝罪しても無駄だし
・私の成果にならないし
・私のお客さんじゃないし
・私じゃなくても構わないし
などなど、現象のすべてが私以外の誰かのモノになっている状態。

自分で己のケツ拭く覚悟が無いヤツの台詞ですね
※表現がお下品になったことを陳謝いたします<(_ _)>(笑)


でもこれ、本人の資質の問題もありますが、環境の影響も大きいと思うんです。
・役職(配属)が原因でスキルを生かす機会を奪われる
・前例を盾に創意工夫を否定される
・現場から遠く離れた人たちに決定権がある
・意見を言う機会をもらえない
・肩書に分不相応だ、と相手にしてもらえない
・成果は上司や会社のもの
などが続くと「どうせ頑張ってもね・・・」という無関心に陥ってしまいます。
さらに自分の理想とする「私」からかけ離れた状態を受け入れがたくなり、
その自己防衛として「他責」が発生する、そういう流れなんだと思うんです。
本人がどれだけ誠実に取り組んでも難しいことってありますよね。
だから「自分は悪くない。悪いのは環境なのだ」と。

だったら環境を整えなおしてあげたら良いのでは?

ひとりひとりが「やりたいこと」や「できること」ばかりをやっていても
チームとしては仕事にならない。かならず「やらないといけないこと」が発生する。
その「やらないといけないこと」をどう主体的に所有感をもって
取り組むか、取り組ませるか、というところ。

その「やらないといけないこと」の先になにがあるのか、を
意識できる環境にすることかな~


なんか抽象的な結論になってしまいましたが、

要はこっから先は
「せれくと・価値観経営メソッドにお任せください」
ということで、逃げとこ♪



以上です♪
お読みいただきありがとうございます

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2020年3月4日水曜日

ガイドライン

コロナ拡大防止の影響が広がっていますね。
「せれくと」でも社外でのイベントにおけるガイドラインを策定いたしました。

私、普段は鼻がかゆくなるのが嫌でマスクを使わないんですが
先週からずっと(かゆみに耐えながら)マスクしてます(^^;;;
※幸いなことに普段あんまり使わないからこそマスクは自宅に備蓄たっぷり♪

学校が予定を繰り上げて3学期を修了したり、
さまざまなイベントが中止になったり、
出社を制限してリモートワークに切り替える会社が増えたりしてます。
私の古巣である飲食業界もたいへんな影響を受けているだろうと推察します。

その一方で介護施設のように通常業務を制限しづらい現場もあります。
職員さんたちの検温を徹底し、こまめに体調をチェックしながら業務に
あたっている、とも聞きました。本当に頭が下がります。


ちょっと厚労省のHPから持ってきたデータを紹介。
*******
今回のコロナでの国内死者数 6名(3/3現在。クルーズ船のぞく)
インフルエンザの国内死者数は毎年 1000~2000名で推移。
*******

臨時休校の「要請」から一気に拡大した自粛ムード。
こんなときだからこそ「情報を丁寧に集めて冷静に解釈したいな」と
自分に言い聞かせています。
そして「手の届く範囲の価値貢献」にエネルギーを注いでいきたいと思います。

みなさま、ご自愛専一に。

以上です。
お読みいただきありがとうございます(^^)



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2020年3月3日火曜日

一次感情を制御せよ



類人猿診断でオランウータンに認定されてから
ますます意識するようになった自分の特性のひとつに
「感情を表に出さない」というのがあります。

「そんなこともないよぉ」って思っていましたが
よくよく自己観察してみると
私は好き嫌いもあまりハッキリ言わないし、
対人関係は特段積極的でも消極的でもなくて、
なんとなくその場に合わせることを優先している気がします。

だから、感情を言葉や表情でハッキリ表現できる人が羨ましく感じます。
「嬉しい!」とか「楽しい!」「かわいい!」「美味しい!」などを
瞬発的に声にできる人がまぶしい!!
余談ですが、私は昔からそういう感情表現豊かな女性に惹かれます(^^)


さて、せれくとに入社したばかりの頃、そんな私ですら
「ここの人たちは、あんまり感情を表に出さないなぁ~」
と感じていました。
「おとなしい」っていうか「何考えているのか分かりにくい」っていうか・・・。


かつての私がいた環境は、まあまあ本気の怒鳴り声が飛び交う厨房だったり、
愚痴・悪口・冷やかし・ナンパ・下ネタ・オヤジ政治評論・本気のような冗談などが
フツーに行き交うホールだったり、と「割りと風紀が乱れた世界」でした。

なので、せれくとの静けさは「ちょっと物足りないなぁ」って思ったし、
「ここではキチンと振舞わねば!」とさらに身が引き締まる思いもしました。



これ、今思えばなんですけど、せれくとメンバーの皆さんが
感情と反応の間にちゃんと「言動の選択」を挟んでいたってことなんですね。
いまでも「一次感情を剥き出し」っていう人はいないなぁって思っています。
議論が白熱したときに声が大きくなったり涙を流したりはあるけども、
基本的にはみんな常に「オトナ」の態度。冷静沈着。
さすが「7つの習慣」でしっかり鍛えられています。

著者:コヴィー博士の言葉を書籍でインプットすることも大きな学びだけど、
私にとっては「せれくと」の環境そのものがいいお手本なんです。




人は状況や条件など自分を取り巻く環境についつい流されてしまいがち。
そのときに発生する「一次感情」は脳の構造上やむを得ないもの。

だけどその「一次感情」を受けとめたうえで、
・感情に任せた言動を取るのか
・自分の価値観に基づく「オトナの対応」を取るのか
を選択できる、ってことを知っておくとぜんぜん世界が変わるし、
常に「オトナの対応」を取ることを習慣化できれば自分の人格が大きく成長する。

「どう振る舞うか」を自ら選択できること。
そこに「責任」が生まれるし、だからこその「主体性」。
それらが自分を取り巻く人たちにとっての良い環境となり、認められる人格となる。

あらためて学び直しています。




感情表現が分かりやすい人にばかり目が行きがちだった私です。

これからは(私にとって)感情表現が分かりにくい人にも
「そのときの感情」を「どういう選択」で「どう扱った」のか、
受容と承認の精神でしっかり傾聴していきたいと思います。

そして、ノリと勢いだけのコミュニケーションではなく、
丁寧な寄り添いで自分の優しさを発揮していきます(^^)



以上です。
お読みいただきありがとうございます


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2020年3月2日月曜日

欠乏マインドと豊かさマインド

私が飲食業界に足を踏み入れて最初の頃(当時の時代背景もあるでしょうが)、近所で新規出店する際に「お前んとこの客奪ってぶっ潰してやる」と息巻いている人もよくいたもんです。市場競争原理と言えばそれまでですが、どうも私はそういうケンカ腰の考え方が苦手でした。だいたいそういう「威勢のいい店」は数年で潰れていってましたし。自慢じゃないけど、ほのぼのと営業していた私は19年(^^)v

今でも強烈に覚えているエピソードをもうひとつ。
当時「飲み放題・食べ放題」を始めたばかりの近所の店長さんと喋ったときのこと。
「どんなメニューなら短時間で腹いっぱいになって飲み食いできなくなるか。そのために試行錯誤してるよ」って自慢気に語るわけです。自慢げに!!
その店長さん、私よりよっぽど腕が立つ人なのに、そんな気持ちで料理を考えているのかと思ったら悲しくなりました。自分ができることを精一杯提供して喜んでもらおう、という気持ちを微塵も感じなかった。見えたのはただ「どう搾取してやろうか」というイヤ~な感情。その後このお店も長くは続きませんでした。

たぶん、こういうのを「欠乏マインド」っていうんだと思います。

「欠乏マインド」に陥る根本理由は「リソースは有限だ」という決めつけです。その結果奪い合いになるし「人の足を引っ張る」ことを考える人も現れる。本当に「リソースが有限」なら人の取り分を減らすことも自分にとっては効果的だからです。
でもコレ「自分が所属している組織(や環境)」を退化させていくってことですよね。
短期的に自分が「勝ち組」になっても、その組織や環境がダメになったら元も子もない。

やっぱり「持ちつ持たれつ」だと思うんです。
先の例でいうなら、店同士も、店とお客様も「持ちつ持たれつ」。
他店も含めて繁盛する店が増えれば街が賑わう。回遊する人が増えれば結果自店の客足も伸びる。
本当に喜んでもらえる仕事を誠実にやっていたなら単価も上げられるし、飲食業界全体としても極端な価格破壊を起こさないで済むはずです。


せれくとに来て「豊かさマインド」っていう言葉と出会いました。

リソースは「誰かが用意してくれたそこにあるもの」だけが有限にある、のではなくて、互いに補い合うこと、自ら努力することで無限に生み出せるもの、っていう考え方。
誰かから奪って「勝った」とかいうんではなくて、ともに共通のゴールを見つけて一緒にそこを目指すっていう考え方。新たな価値の創造ができるんだよ、っていう考え方です。
なんだか心があったかくなりません?

ちょっとだけ視点を変えれば手に入る優しい気持ち。
その分、他者への価値貢献を実現させていく自分へはちょっとだけ厳しい気持ち。

勝ち負けを競いたいなら他社とではなく、昨日の自分と競争すればいい。
さすがに昨日の自分に勝つために、昨日の自分の足を引っ張るなんてことはタイムマシンでもない限りできませんから(^^;;

というわけで、いま「豊かさマインド」が私のイチオシワードです♪



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