2020年7月17日金曜日

せれくと「基礎知識」その4


シリーズ・せれくと「基礎知識」
第4回目は「人間関係:人生に価値を生み出すための習慣」(通称:右と左)です。

これ、見たまんまです。
左が「人間関係を破壊に導く習慣」、
右が「人間関係を醸成させる習慣」です。

タイトルが長いので社内では「右と左」で通じるようにしています。

「いまの左やわ~」とか「左、使ったな?笑」とか、言います。
直接に「いまの『脅し』たね笑」などと冗談交じりでツッコまれることもあります。

右に関しても「右を意識して頑張ります!」とか、
「いいねぇ!最近、右ができちょんな~」とか、言います。
    注)できちょん:大分弁で「できている」の意



はじめてこれに接したとき、自分が左だらけだったので青ざめた記憶があります。
とくに前職のとき、店主だった自分は「お山の大将」完全体だったので、
恥ずかしいくらい左が習慣化していました。

そこを自覚しつつ、さらに恥ずかしいことに
「でも、あとでちゃんとフォローはしてたんですよ」と言い訳までかぶせた私を見て、
木元さんが苦笑いしてたのを強烈に覚えています。

(あとでフォローとか意味がない。そもそも左をゼロにしていかなくちゃダメ)

そういう厳しい視座が、あのときの私には無かったなぁと思い返します。


ま、せれくとが完全に左をゼロにできているか、というとそんなことは無いんだけど、
それでも「基礎知識」として共有しているだけのことはあって、
左を使わないようにみんなが意識していることは間違いないです。



このまえ、たまたま流れていたドラマのワンシーン。
オフィスで先輩がすごい剣幕で怒鳴り散らすんです。
「○○をしちゃダメだって、あれだけ言ってたじゃないか!!」

それを見て思ったんです。
「せれくとではこういうシーンは一度も見たことがないなぁ」って。
同時に「前職の自分はコレ、しょっちゅうやってたなあ」とも・・・(^^;;;;


せれくとメンバー、みんなスゴイです。頑張ってます♪



最後に、私が右のなかでいちばん好きな項目を紹介。

それは「信頼を前払いする」です。

これ「相手がなんて思っていようとも、こっちが先に信頼しようね」ってこと。

相手がよくしてくれたから私も恩返ししよう、とか
なんとなくウマがあうから、仲良くしよう、では無くて
こっちから、先に相手を受け入れて認めていこう、ってこと。

なかなか勇気もいるし難しいことだと思うんですけど、
自分のなかでその人に「苦手意識」を完成させてから崩すよりは
ハードルが下がるような気がするんです。

私はこれまで「ほとんどの人は、私を嫌いなんだろう」っていうネガティブな
入り口で対人関係を作ってきたので(単に傷つくのが怖かっただけ・・・)
こっちから先に信頼するって「すげーなー!」って感激したし
自分も「そんな人になりたいっ!」って思ったんで、右のなかでこれがイチオシです!!


みなさんは、どの「右」が好きですか?



余談ですが、これプリントアウトして自宅にも貼ってます。
夫婦喧嘩防止に効果テキメン(笑)


今回もお読みいただきありがとうございました!
では、また!


・ライブ配信トークショー「関係者以外立入禁止!の向こう側」vol.15
  ゲスト:やまみうに・嶋田寿美子さん&友枝豊さん
  ライブ配信はこちら(当日のみ有効)
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2020年7月15日水曜日

WHY3回

せれくとでは痛いほど「本音」とか「本心」とかを掘られます。
そのたびに思うのが「自分のことってさっぱり分からない」ってことです。


「基礎知識」の第1回ででてきた「心理的安全」の軸。
本音がきちんと出せることを指標としましたが、
そもそも、この「本音」という言葉、みなさんはどう捉えていますか?


私は本音というと「言いたいけど、言えない気持ち」程度に認識していました。

例えば、ある企画の担当者を決めるミーティングをしているとき、
気持ちは「立候補したいな~」と思っているのに
つい尻込みして譲ってしまったこと、ありませんか?

よくある解釈だと、この場合
「立候補したいな~」が本音、
「でも、やっぱりやめておこう」が建て前。

せれくとでは、そこでは終わりません。

その意思決定は、本当に自分の気持ちに沿ったものなの?
状況や関係性を考慮したんじゃないの?
いわゆる「忖度」や「遠慮」、はやりで言うと「空気読む」ってとこかな。

その忖度や遠慮という行動で、立候補にブレーキをかけた理由こそ
「より本音に近い」部分だ、と深掘りするのです。

・チームの調和を優先した
・自分より〇〇さんのほうが上手だと思ったから譲った
・経験値を積みたいって思ったけど自信はまだ50%しかない

などなど、いろいろ出てくるでしょう。
それを開示すると、また掘られます。なんで?(WHY?)って。

チームの調和を重んじた理由は?
〇〇さんのほうが上手が事実として、それが意思決定にどう関係した?
どういう気持ちで「担当したい」って思ったん?

・現状チームにおいて自分が最も適切な価値提供ができる
・〇〇さんが最適なのは認めるけど自分も十分に価値提供できるし、
 自分がより成長する為に場が欲しい

などなど。
疲れてきます・・・笑

さらに「いま、何をいちばんに目指してその意思決定?」と深掘り。
「やりたい」ことと加えて「プライオリティ(優先順位)」も含めた
【あなたはどうしたいの?】が問いとして建てられます。

せれくとでは「3回WHYを聴くと本音がみえてくる」と言ってます

でも、ここまで「なんで?」が続くと正直へとへとになります(^^;;;


問われ続けると

(ホントは自分は『やりたい』って思ってなかったんじゃないか?)

と、気持ちが萎えてきます。


これは心理的に防衛が働いている状態。

気持ちが言葉で表現できなくなり言い負かされたかのようになると
自分の感情と言動の整合性が取れなくなるので、
感情のほうを変更しようとするわけですね。



その深さで思考した時に萎える程度のことは「本音」では無い。
「本音」は「自分がどうしても譲れないもの」なんだよ。



それが、せれくとに問われ続けるしんどい部分です。



チコちゃんに叱られそうだけど、
「ボーっと生きてきた」ことを認めさせられるようなカンジ。


「本音」は感情の部分じゃなくて、
あなたが大切にしているもの、そのもの。
「あなたは、何を大切にして生きてきたの?」



なんで?
なんで?
なんで?



詰められる感じがなかなかにハード(笑)
やっぱり思うのが「自分のことってさっぱり分からない」ってことです。

分からないときは周囲に聴くのがいちばん!!
というわけで「せれくと」が贈る深掘り番組が今日もこのあと18時から!!


・ライブ配信トークショー「関係者以外立入禁止!の向こう側」vol.13
  本日のゲスト:下関で100年続くソース屋「カギ印ソース」より勝俣貴仁さん
  ライブ配信はこちら> https://youtu.be/YLc__D133b4

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2020年7月11日土曜日

せれくと「基礎知識」その3


シリーズ・せれくと「基礎知識」
第3回目は「FAW(エフ・エー・ダブリュー)」です。

3文字がそれぞれ何を表しているのか説明していきますね。


F=Focus:焦点【他者には見えない聞こえない=伝わらない】
自分がいままさに考えていること、感じていること、伝えたいこと、ゆるぎない信念

A=Action:行動【他者に見える】
そのときに選択した、表情、態度、振舞い、実行(もしくは停止)、速度、力加減など

◇W=Word:言葉【他者に聞こえる】
そのときに選択した、単語、敬語か否か、難解な専門用語?、トーンや速さ、圧力など


いずれも自分と他者との接点(コミュニケーション)に生じている現象です。

これ、学んだときは
「なるほど、見える部分と見えない部分を意識しないとねー」
くらいの納得感でした。
でも、スルメじゃぁないけど噛めば噛むほど味わい深い「基礎知識」なんです。


当初の私の理解ではFはいわゆる一次感情でした。むき出しの喜怒哀楽。

  そのFをそのまんまAとWに直結すると相手が傷つくよ。
  だから深呼吸して、考えてからAとWを選ぼうね~


その次は伝達したい情報の正解としてのF。

  私は、あなたの言動をこのように受け取っていますが、
  本当に伝えたいこととズレは生じていませんか?
  認知誤差、ありませんか?


で、次の段階ではFは「素の自分」です。

  そのAとW、忖度してませんか? カッコつけてませんか?
  相手の期待や、他人が決めた正解に寄せていませんか?
  イヤ、ムリ、困った、助けて、を封印していませんか?


さらに時間軸を長めに取ると、Fは急に哲学的になる気がします

  あなたが他者に「そう見られる」ことがあなたが表現したいあなたですか?
  あなたが選んだAやWは、あなたが本当に望む未来に即したものですか?
  あなたが本当に得たい未来はそのAとWで実現できますか?



自分が発信者のときの視点ですら、こんな具合。

自分が受信者となったときは、もっと大変。
相手のFをきちんと受け止めるために何が必要なのか。

なんども確認? 質問攻め?
深掘りする? それとも黙ってそっと寄り添う?



そもそも相手が胸の内を明かしてくれる関係性はどうやって築くの?


噛めば噛むほど、迷宮入りしていきます(笑)



そんな私が今この基礎知識について言えることは

AとWは油断すると無意識が決定していることがあるので、
意識的に選択するように心掛けると、ちょっと違った視野が手に入る

ということ。

中途半端ではありますが、今日はここまで♪
今回もお読みいただきありがとうございます<(_ _)>


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2020年7月4日土曜日

せれくと「基礎知識」その2



シリーズ・せれくと「基礎知識」
第2回目は「モチベーションとテンション」です。

自分を突き動かすものって、いろいろあると思います。
何が意思決定に寄与しているのか?
そのいろいろを「主体的な部分」と「環境の影響による部分」に
分けることを意識してみよう、というのが上図です。

なんで分けるのかって? いいことがあるから(笑)
※スミマセン、ざっくりで・・・


ここでは自分を気球に例えています。
気球は膨らみ、浮かび、目的地へ向けてテイクオフします。
自分自身で立ち上がり、人と関わり、人生を歩むこととリンクしています。


気球が膨らむための、もっとも基本的な要素は炎です。
これをモチベーションと呼ぶことにします。
モチベーションは内なるエネルギーです。
何を燃料として燃やすのか、どのくらいの火力で燃やすのか、
高度をどうコントロールするのか、すべて自分次第です。

気球は炎があって初めて気球としての体を成します
つまりモチベーションは自分を形作るもの、
言い換えるなら、モチベーションとは
自分が自分である為に「絶対に譲れないもの」です。


上空では、高度ごとに異なる風向きを選んで
気球を上昇下降させながら目的地へ向かいます。
しかし、自力でできることはそこまで。
気球の飛行には周囲の環境がとても大きな影響を与えます。

まず風。
心地よい追い風ばかりだといいのですが、
文字通り逆風となったり、台風のような荒れ狂う強風になるかもしれません。
また、雨に降られたり、雷に襲われたり、
ゴンドラの乗員をつついてくる鳥や
うっとおしい昆虫の大群と遭遇することもあるかもしれません。
これら自分では制御できない外的要因をテンションと呼ぶことにします。

テンションは私の心模様や意思決定(気球の飛行)に影響を与えます。
「追い風」だったら嬉しくなるしラクちん♪
順風でも高速すぎるとちょっと怖いかもしれないし、
「逆風」や雷雨に見舞われたら「いやだなぁ」って思う。
目的地から遠ざかると「こいつらのせいでうまく行かない!」と言いたくなる。
でも、風の向きや強さを変えたり、雨を止ませることはできない。
現象は変えられない。
変えられるのはその現象の受け取り方、すなわち「解釈」のみです。

そして「解釈」の変更は意思の力でできる!!
「この逆風、挑戦しがいがあるな~!」ってワクワクしてみるも良し。
追い風を求めて高度を変えるべく、炎(モチベーション)の火力をアップするも良し。
    ※火力を落として高度を下げる方法もあるけど、
       高度を上げたほうが視野が広がるし選べる風向きの選択肢も増える!!





自分はなぜその意思決定をしたのか?





周囲からの影響に関わらず、自分の内側から湧き出てくる想いで
「絶対に譲れない!」「かならず成し遂げる!」と言えるのがモチベーション。


そうでないならテンションの影響。

親に言われたから
友達もそうしているから
時代がそうだから
この仕事を与えられたから
上司に命令されたから
先輩に期待されたから
後輩に頼まれたから
他者の事例がこうだったから
慣習・慣行としてそういうもんだから
効率がいいから
儲かるから

ま、いろいろ意思決定に寄与するテンションってあると思います。
でもただ流され、テンションのせいにすることだけはやめたい。

自分の意思決定はモチベーションに基づいている、ゆるぎないものだ。
テンション(周囲の環境)は解釈の変更で味方につけていく!


モチベーションとテンションの違いを自覚し、
そことの向き合い方を学んだ結果、吉良は


自分は「自分のせいで」こんなふうに生きているんだ


という(当たり前の)ことを再認識できたのです。
※これが最初に書いた、いいこと(笑)



尾崎豊は「僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない」と歌ったけど
他者と勝負して自分の正義を押し通すのではなく、
自分のモチベーションがなんなのかを常に自身に問い続ける、
その「自分に向き合う痛み」に勝ち続けなきゃならないんだろうなーと思うのです。

そして、そのモチベーションを公言し、自分自身に責任を負う。
周りのみんなにも「私のモチベーション」を理解してもらい、
ときに応援や助けを得ながら、支え合う。

反対に自分も「私が周りの人にとっての環境」であることを意識し、
他者のテンションとして「追い風」になれるよう振舞う。


そんなふうに「自分」と「環境」を捉えなおす、きっかけをくれた基礎知識です。



で、次に突きつけられる命題はとうぜん

「じゃあ、私のモチベーションってなに?」

となります。これを探すのがまた大変!



今日は、ここまで!!
今回もお読みいただきありがとうございます<(_ _)>


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