そのたびに思うのが「自分のことってさっぱり分からない」ってことです。
「基礎知識」の第1回ででてきた「心理的安全」の軸。
本音がきちんと出せることを指標としましたが、
そもそも、この「本音」という言葉、みなさんはどう捉えていますか?
私は本音というと「言いたいけど、言えない気持ち」程度に認識していました。
例えば、ある企画の担当者を決めるミーティングをしているとき、
気持ちは「立候補したいな~」と思っているのに
つい尻込みして譲ってしまったこと、ありませんか?
よくある解釈だと、この場合
「立候補したいな~」が本音、
「でも、やっぱりやめておこう」が建て前。
せれくとでは、そこでは終わりません。
その意思決定は、本当に自分の気持ちに沿ったものなの?
状況や関係性を考慮したんじゃないの?
いわゆる「忖度」や「遠慮」、はやりで言うと「空気読む」ってとこかな。
その忖度や遠慮という行動で、立候補にブレーキをかけた理由こそ
「より本音に近い」部分だ、と深掘りするのです。
・チームの調和を優先した
・自分より〇〇さんのほうが上手だと思ったから譲った
・経験値を積みたいって思ったけど自信はまだ50%しかない
などなど、いろいろ出てくるでしょう。
それを開示すると、また掘られます。なんで?(WHY?)って。
チームの調和を重んじた理由は?
〇〇さんのほうが上手が事実として、それが意思決定にどう関係した?
どういう気持ちで「担当したい」って思ったん?
・現状チームにおいて自分が最も適切な価値提供ができる
・〇〇さんが最適なのは認めるけど自分も十分に価値提供できるし、
自分がより成長する為に場が欲しい
などなど。
疲れてきます・・・笑
さらに「いま、何をいちばんに目指してその意思決定?」と深掘り。
「やりたい」ことと加えて「プライオリティ(優先順位)」も含めた
【あなたはどうしたいの?】が問いとして建てられます。
せれくとでは「3回WHYを聴くと本音がみえてくる」と言ってます
でも、ここまで「なんで?」が続くと正直へとへとになります(^^;;;
問われ続けると
(ホントは自分は『やりたい』って思ってなかったんじゃないか?)
と、気持ちが萎えてきます。
これは心理的に防衛が働いている状態。
気持ちが言葉で表現できなくなり言い負かされたかのようになると
自分の感情と言動の整合性が取れなくなるので、
感情のほうを変更しようとするわけですね。
その深さで思考した時に萎える程度のことは「本音」では無い。
「本音」は「自分がどうしても譲れないもの」なんだよ。
それが、せれくとに問われ続けるしんどい部分です。
チコちゃんに叱られそうだけど、
「ボーっと生きてきた」ことを認めさせられるようなカンジ。
「本音」は感情の部分じゃなくて、
あなたが大切にしているもの、そのもの。
「あなたは、何を大切にして生きてきたの?」
なんで?
なんで?
なんで?
詰められる感じがなかなかにハード(笑)
やっぱり思うのが「自分のことってさっぱり分からない」ってことです。
分からないときは周囲に聴くのがいちばん!!
というわけで「せれくと」が贈る深掘り番組が今日もこのあと18時から!!
・ライブ配信トークショー「関係者以外立入禁止!の向こう側」vol.13
本日のゲスト:下関で100年続くソース屋「カギ印ソース」より勝俣貴仁さん
ライブ配信はこちら> https://youtu.be/YLc__D133b4
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